10/02/04 12:55:09
★当局、全自動車メーカーの電子システム調査へ トヨタ車急加速の苦情に対応
【ワシントン=渡辺浩生】車両が急加速するトヨタ自動車への苦情が相次いでいる問題で、
米運輸省の道路交通安全局(NHTSA)は2日、自動車に搭載された電子制御装置の
不具合が原因かどうか、トヨタを含む全米自動車メーカーを対象に調査を行う方針を明らかにした。
安全面からシステムを調べ、必要に応じて広範囲な車両検査も実施。
アクセルペダルとフロアマットの不具合以外の原因を否定しているトヨタだが、
NHTSAはハイブリッド車(HV)の新型「プリウス」などリコール対象外の
車両事故を重視し、原因解明に乗り出す。
電子制御装置は、運転手がアクセルを踏み込む強度をセンサーが感知して
エンジンのコンピューターに伝えるシステム。トヨタをはじめ各自動車メーカーで導入されている。
NHTSAが調査する意向を固めたのは、瞬間的な電磁波妨害が電子制御装置に影響を与え、
突然の急発進をまねく可能性が指摘されているため。部品メーカーも対象になるという。
今のところNHTSAは「(電子制御装置に)安全上の欠陥があると信じる根拠は何もない」
としているものの、米下院のワクスマン・エネルギー商業委員長(民主)らは2日、
「電子系統に問題はなかった」とする米国トヨタ自動車販売のレンツ社長に書簡を送付し、
裏付けとなる文書の提出を求めた。エネルギー商業委員会は25日、公聴会を予定している。
米メディアによると、トヨタ車の急加速事故に関連して北米で少なくとも15件の訴訟が起きており、
このうち7件の訴訟は「電子システムの欠陥」と主張している。
この問題をめぐってトヨタは昨年11月、フロアマットがアクセルペダルに
ひっかかる恐れがあるとして426万台を自主改修。
アクセルペダルが戻らなくなる不具合では今年1月21日に230万台のリコールを発表した。
今月1日、部品を補強する改善策を発表したトヨタは記者会見で
「解決可能だ。電子関係に問題はない」と否定している。
過去10年間に報告されたトヨタ車の急加速にからむ苦情は2千件を超えるものの、
その件数は増加傾向にあり、「プリウス」などリコール対象外の車両でも事故や苦情が多数報告されている。
一方、NHTSAは2日、リコール問題でトヨタに民事制裁金を科すことを検討中であることを明らかにした。
NHTSAは「トヨタの対応は後手に回った」と指摘。
昨年11月に発表されたフロアマットにからむ426万台の自主改修と、
アクセルペダルの不具合にからむ230万台のリコールをめぐる対応を念頭に置いているという。
産經新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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