10/01/29 13:03:15
★トヨタの説明に疑問の声 こだわる「欠陥」有無
世界で延べ1000万台を超す車両改修に発展した問題で、トヨタ自動車は、
米国などで実施する大規模な改修を「リコール(無料の回収・修理)」と「自主改修」に分けて発表している。
だが米国では、フロアマット問題による改修も同一のリコールとみなされており、
利用者からもトヨタのこれまでの説明に疑問を抱く声が強まっている。
■自主改修
車両改修の一連の対応は、昨年8月、米カリフォルニア州で起きたレクサス車暴走の死亡事故が発端。
踏み込んだアクセルペダルが床に敷いたフロアマットに引っ掛かりやすいとして、
主力セダン「カムリ」など8車種で、ペダルやマットの交換などを実施する顧客対応を発表した。
トヨタはこの問題で「フロアマットの誤った使用方法が暴走の原因」と説明し、車両自体の欠陥を否定。
当初は、車両改修に慎重な姿勢を示していたが、米国での反響を意識してか“異例”の対応に踏み切った。
具体的には、アクセルペダルの形状と大きさをフロアマットに引っ掛からない仕様に作りかえて、
北米でのみ流通している厚手の全天候型マットも薄型に交換。一部車種はアクセルの制御システムも改良する。
■リコール
一方、リコール問題では、マットを敷いていなくてもアクセルペダルが戻らなくなる報告例などを受け、
調査した結果、米国メーカー製部品の欠陥を早々に認めた。
車両本体に組み込まれたアクセルの付け根の可動部分が繰り返しの使用ですり減り、
車内ヒーターなどで発生した結露がその部分に入り込むと摩擦抵抗が大きくなることが原因とみられ、
トヨタは改善策を検討中。米国ではリコール発表の5日後に対象車種の生産・販売の一時停止を決め、
迅速な対応を印象づけた。
ただ、対象車のオーナーにとっては、トヨタが個別に通知し顧客が販売店で改修を受ける手続きは基本的に同じ。
日本国内のユーザーからも「欠陥がないと言いながら欠陥があった。本当に品質は信用できるのか」と不安の声が上がっている。
中日新聞 URLリンク(www.chunichi.co.jp)