10/01/26 17:57:53
視聴率低迷に業績不振といいところがないTBSの救世主になれるか。
昨年11月に常務が兼任する形で異例の編成局長に就任した衣笠幸雄氏(60)の手腕に
業界が注目している。
TBSは“第2の開局”の触れ込みで昨年春に番組の改編を行ったが、大失敗。
特に、平日の情報番組「ひるおび!」と報道番組「総力報道! THE NEWS」の低迷が響いた。
ムードを変えようと昨年7月に異例の改編を行ったが奮わず、水曜日を中心に視聴率が
2ケタに届かない日が続出。昨年11月4日の人事異動で、改編の先頭に立っていた
吉崎隆氏が事実上更迭された。この窮地を7期も上の衣笠氏が現場復帰して継ぐことに。
衣笠氏は業界紙のインタビューに「この現状を改善、向上させることが与えられた
任務だと思っている」と断言。「しっかりとした報道・情報番組を放送することと、
視聴者に楽しんでいただくエンターテインメント番組を提供すること」とし、
思い切った番組改編を行うもようだ。
とくに今春改編の注目は同局の人気アナからフリーになった小林麻耶(30)を
起用した「THE NEWS」。3月いっぱいでの放送終了がささやかれている。現場からは、
「視聴率低迷の責任は麻耶ひとりのせいじゃないが、政治や事件の取材現場でも
時折笑顔を見せてしまう取材スタイルに視聴者が違和感を感じてしまうのも確か」
(番組関係者)という声にどう応えるか。
衣笠氏は1973年入社。ニュースカメラマンを経て、イランのアメリカ大使館占拠事件を
現地で取材したり、中曽根康弘首相の番記者も担当したりと“報道のTBS”の黄金時代を担ってきた。
ピリッとしない報道番組には大ナタが振るわれそうだ。
昨年はドラマ「JIN-仁-」の大ヒットが唯一といっていい明るい話題だったTBS。
編成の現場に十数年ぶりの復帰となる衣笠氏は、「なぜ、この番組がよかったのか貪欲に学びたい。
やることは山ほどあるけれども、そういうことから始めたい」と話している。
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