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【論説】勝間和代氏、「相続税を上げ、階級固定化防ごう」…本人の努力と関係ない「相続」に、地位が左右されるのは健全とは言えない - 暇つぶし2ch1:諸君(もろきみ)φ ★
10/01/26 07:28:11
 今回は、相続税・贈与税の税率を上げて、階級の固定化を防ぐことを提案します。具体的には、最高税率を現在の50%から、03年度の
税制改革より前の70%にすることが望ましいと考えます。

 もともと相続税や贈与税は富の過度の集中を抑えるために導入されました。巨額の富がそのまま代々受け継がれると、社会的・経済的地位も
固定化されてしまいます。しかも日本の現状は階級が固定化しつつあると考えます。

 例えば鳩山由紀夫首相が実母から資金援助を受け、贈与税を支払っていなかった問題が発覚しました。この資金源は首相の実母が大企業の
創業一族出身で多額の株式を相続したことに発しています。

 また、ここ十数年の首相はほとんどが世襲議員です。票田だけでなく、裕福な実家の支援という形で、他の候補者に比べ圧倒的な優位にあること
が大きいと思われます。

 経済的な格差の拡大と貧困が問題になっていますが、相続税・贈与税の税率をもっと引き上げなければ、階級の固定化がさらに進んでしまう
のではないでしょうか。

 相続税は現在、基礎控除が5000万円+法定相続人数×1000万円となっていて、基礎控除がかなり大きいため、亡くなった方の4%の遺族
しか相続税を払っていません。払っている場合も、遺産額から基礎控除を引いた額が1億円以下は税率が30%、3億円以下は40%、3億円超
でも50%しかかかりません。

 相続税の09年度税収見通しは1兆5220億円で93年度のほぼ半分に過ぎません。88年度から03年度までの税制改革で最高税率が大幅に
引き下げられてきたことなどが影響しています。「金持ち優遇税制」が格差拡大の一因になっていたことは否めません。

 もちろん、過度な累進課税により、住んでいる家を奪われたり、代々守ってきた不動産を分割・売却しなければならなくなったりということは避ける
べきだと思います。しかし、本人の努力とは関係のない相続という偶然の結果に地位が左右されてしまうことは健全とは言えません。

 一方、単に相続税を引き上げるだけでは、税逃れを引き起こしかねません。このため、寄付金控除(団体などに寄付した場合、控除を受けられる
制度)を拡大し、富裕層が相続税でお金を政府に残すのか、寄付で他の公的な団体に残すのかを選べるようにすることを同時に提案します。

 どんな富裕層でも富を得られたのは社会全体の協力があったからだと考えれば、その資産は社会に還元されることが望ましいと言えます。ただ、
単に政府に返すだけではなく、政府をけん制したり、政府ができないような先駆的な事業に取り組むNPO(非営利組織)などに対し、富裕層が
競って寄付をして育成できる環境を整えるべきです。

 「子孫に美田を残さず」という格言があります。本人の努力とは関係のない巨額の資産を受け継ぐと、受け取った本人も生き方がゆがんでしまう
恐れがあります。それよりは税金や寄付の形で社会に還元すべきでしょう。ぜひ相続税・贈与税のあり方を見直すことを提案します。

ソース(毎日新聞、経済評論家・勝間和代氏)
URLリンク(mainichi.jp)


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