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自らの資金管理団体による土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で検察当局と全面的に対決していく姿勢を鮮明にした
小沢一郎民主党幹事長。十七日は長崎市で党県連パーティーに出席し、七月の参院選で必勝を期す覚悟を力説した。早速、
全国行脚で闘志をアピールした格好だ。
パーティーでは、来賓の社民党県連幹部が「政治不信を取り除く努力は当然されるべきだ」と懸念を表明。しかし、続いてあいさつ
に立った小沢氏は、そんな心配などどこ吹く風といった様子。力のこもった声で約十八分間にわたり演説した。
小沢氏は二〇一〇年度予算案の早期成立や二月の長崎県知事選での勝利を訴えた後、事件に言及。「今年はお騒がせしない
ように心がけてきたが、またまたお騒がせして大変恐縮している」と陳謝した。
それだけでは終わらず「私は信念に従い、政権交代可能な民主主義を日本に定着させることを最大の夢と頑張ってきた」「国民が
最終判断する機会は選挙しかない。ぜひ、選挙で自らの意思表示をしていただきたい」とも強調。聞きようによっては、検察当局と
自分とどちらが正しいか、参院選で示される民意で決着をつけようともとれる口ぶりだった。
小沢氏は十六日の党大会で、当面、職務の一部を輿石東参院議員会長に委譲する意向を表明していた。その翌日に全国行脚
に出たこと自体、検察当局に屈せず「大きな仕事は自分でやる」という意思表示であることは間違いない。小沢氏は十八日にも福井市
を訪れる予定だ。
ただ、党大会の小沢氏の説明では納得できないとする声が与党内でも強まっている。
民主党の渡部恒三元衆院副議長は十七日、民放の報道番組で「党大会では(小沢氏の説明に)三分の一くらいしか手を
たたかなかった。説明責任を果たしたことにはならない」と苦言を呈した。社民党の福島瑞穂党首も都内で記者団に「(小沢氏の
説明では)まだちょっと分からないところがある」と述べた。
ソース(東京新聞) URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)