09/12/11 10:03:33
>>1の続き
米国トヨタによれば、“無償交換”の対象は、米国で販売したレクサスブランドの
「ES350」(2007~2010年型)「IS350」「IS250」(2006年~2010年型)と
トヨタブランドの「カムリ」(2007年~2010年型)「アバロン」(2005年~2010年型)
「プリウス」(2004年~2009年型)「タコマ」(2005年~2010年型)そして
「タンドラ」(2007年~2010年型)と8モデルに及ぶ。
トヨタ側は今もフロアマットに関する問題については、所有者が適切に固定しないことで、
アクセルベダルの操作を妨害するため起こるとのスタンスを崩していない
(またNHTSAではリコールと呼んでいるが、トヨタは“自主改善措置”としている)。
そこで具体的な措置としては、対象車種の所有者に対して、まずはフロアマットを外すよう
通知するDM(ダイレクトメール)を送付。来年初めからディーラーでアクセスペダルの
形状を変更するなどの無償改修を施す。新品のペダルは現在生産中であり、
顧客からの希望に応じて来年4月以降に交換が可能になるという。
また、上記の改善措置とは別に、前述したレクサスの3車種およびカムリとアバロンについては、
アクセルとブレーキが同時に踏まれた際にアクセルが緩む機能「ブレーキ・オーバーライド・システム」も
追加する(その後2010年中に米国で販売しているほぼ全車種への展開が完了する予定という)。
こうした措置を受けて、米国トヨタ販売の幹部は、
「われわれは問題に本気で取りかかったことに自信を持っている」と語った。
しかし、米国民が果たしてこれで本当に納得したかは、率直に言えば、まだ分からない。
11月初め、米国トヨタ販売のトヨタ部門ゼネラルマネジャー、ボブ・カーター氏は
「他の潜在的な問題について推測している人たちは、正しいと認められていない推測をしている」と語ったが、
それを受けて、NHTSAは「調査はまだ終わっていない」との異例の“宣言”をした。
また、電子系の欠陥の可能性を指摘する集団訴訟もトヨタに対して起こされており、
今回の無償交換措置で事態がすんなりと収束に向かう保証はない。
米オート・トレンズ・コンサルティングのアナリスト、ジョー・フィリッピ氏は、
大規模な部品の無償交換という出血覚悟の大胆な対応でブランドイメージへの
致命的な打撃は避けられたものの、「この間の出来事が品質や安全性、消費者との対話といった
面におけるトヨタの米国での評判を少なからず傷つけてしまったことはまず間違いない」と見る。
では、どれくらい販売に影響を与えそうなのか。
フィリッピ氏は、そのヒントとして、1980年代後半の「アウディ」のケースを上げる。
当時、アウディは、トヨタが現在直面している問題によく似た「意図せぬ加速」の疑いに晒されていた。
具体的には、北米で販売していたセダン「アウディ5000」の暴走事例が繰り返し
テレビで報じられ社会問題化、ネガティブなイメージが広がっていったのである。
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続く