09/12/03 08:15:28
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(50)が自身のブログ
(日記形式のホームページ)に「高度医療が障害者を生き残らせている」などと、
障害者の出生を否定するような独自の主張を展開している。
障害者団体は反発、市議会でも追及の動きが出るなど波紋が広がっている。
ブログは11月8日付。深刻化する医師不足への対応策として、
勤務医の給料を引き上げるべきだとの議論に対し、
「医者業界の金持ちが増えるだけのこと。医者を大量生産してしまえば問題は解決する。
全(すべ)ての医者に最高度の技術を求める必要はない」と批判。
そして、「高度な医療技術のおかげ」で機能障害を持ち、
昔の医療環境であれば生存が難しい障害児を「生き残らせている」などと述べ、
「『生まれる事は喜びで、死は忌むべき事』というのは間違いだ」と主張している。
知的障害者の家族でつくる「全日本手をつなぐ育成会」
(本部・東京、約30万人)の大久保常明・常務理事は
「人類繁栄のため、優れた子孫だけを残そうとするかつての
優生思想そのもの。命の重さを踏みにじり、公人の意見とは思えない」と批判。
阿久根市身体障害者協会(約1050人)の桑原祐示会長も
「差別意識も甚だしい」と反発、役員会で対応を協議し始めた。
同市議会の木下孝行市議も市長に説明と謝罪を求め、
14日から始まる市議会一般質問で追及する。
竹原市長は取材に対し、「養護学校に勤めている人から聞いた情報を
そのまま書いた。事実と思う。障害者を死なせろとかいう話ではない」と説明している。
■ソース
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