【裏社会】「カネになる」と中国人と組む暴力団、暴走族「ドラゴン」が仲介…一方で排除を唱える工藤会「女子供が安心して歩けなくなる」at WILDPLUS
【裏社会】「カネになる」と中国人と組む暴力団、暴走族「ドラゴン」が仲介…一方で排除を唱える工藤会「女子供が安心して歩けなくなる」 - 暇つぶし2ch1:諸君(もろきみ)φ ★
09/10/18 08:27:17
 殺される、と男(36)は観念した。ある年の秋、午前0時すぎ、閉店間際の東京郊外のエステ店に20人ほどがなだれ込んできた。
全員が黒いコートを羽織り、刃渡り約30センチの抜き身を構えている。

 男は地元の暴力団の組員だ。店から毎月数万円を受け取る見返りに、もめ事から守っている。この日は当番で店に詰めていた。

 集団の頭目らしき男が叫んだ。中国語のようだが意味はわからない。男の組が守る別の店で数日前、酔って暴れる中国人をたたき
出した。その報復だと思った。

 「あなた、なに」。頭目がぎこちない日本語で問う。「やくざだ。これでお前らを殺す」。丸腰だった男は、そばにあったボールペンを
握り締めて答えた。しばらくにらみ合った後、頭目が表情を緩めた。「あなた心が強い。友達になるか」と言い、何もせずに引き揚げた。
後に集団の一部が近県で逮捕された。中国・福建省から密入国し、日本各地で強盗を繰り返していたという。

 この街の盛り場は長く男の組が仕切ってきた。傘下の店が中国人に襲われたことはない。「脅威にならぬ」と軽んじてきた中国人との
関係が変わるかも知れない。そんな男の予感と頭目の去り際の呼び掛けが、乱入から数年を経て各地で現実になりつつある。

 都内に住む中国人のケン(25)は中国残留日本人孤児の孫だ。9歳のとき、中国・東北部から家族らと来日した。中学を出て
残留孤児の子らでつくる地元の暴走族「ドラゴン」に入り、いまは中堅幹部だ。定職はない。

 「山口組や住吉会、稲川会、工藤会などの暴力団に知り合いがいる。彼らとは頼り、頼られる関係」と話す。バイクで暴走中、組員と
もめたのがきっかけで、暴力団との交際が始まった。組加入の誘いは断るが、振り込め詐欺や偽装結婚は一緒にやる。「犯罪をしないと
カネがもうからないからです」。動機は単純だ。

 別のドラゴンの男は日本で拳銃の試し撃ちをした。「ルートがあるからいつでも買える。銃を持つ仲間は結構いる」。ルートは暴力団だ。

 関東の暴力団にいた日本人の男(33)は、中国人の強盗グループに協力した。依頼主は関東一円の写真付き豪邸リストを持ち、
「運転手を出せ」という。配下の組員がレンタカーに実行役の中国人を乗せ、標的の家に送るだけで報酬を得た。「組織の指示は
『中国人との交流厳禁』だが、下っ端の我々がそれを守っていてはしのげ(稼げ)ない。中国人からの話はすぐカネになるから魅力的だ」

 別の暴力団組員は、「日本人は財布」が口癖の中国人窃盗団の首領から、日本での合法滞在を可能にする査証の調達を頼まれた。
自らが逮捕される危険と、報酬300万円をはかりにかけてどうするか考えている。

 一方で中国人排除を唱える暴力団もある。北九州市に本拠を置く工藤会だ。約10年前から、組員約30人を動員して市内の
繁華街に中国人経営の風俗店や酒場などがないか調べ、あれば追い出してきた。関係者は「中国人が根を張ると女性や子供が
安心して歩けなくなる。それを防ぐためのパトロールだ」と話す。小倉の盛り場を歩いても、確かにその手の店は見当たらない。この間、
中国人経営のスナックが放火されるなどの事件が相次いだ。

 犯罪をもくろむ中国人と資金難にあえぐ末端の暴力団組員が、互いを金づると見定めて結び付く一方で、反発が新たな事件を招く。

     ◇      

 急増する在日華人とどう向き合うか。一部中国人の犯罪がその大きな論点になっている。防ぐ糸口はあるか。第7部「犯罪底流」は、
その実態と背景を追う。

ソース(朝日新聞) URLリンク(www.asahi.com)
写真=繁華街で雑談する暴力団組員(左)とドラゴンの相談役的存在である中国出身の男性。街の景気や警察の取り締まりについて話していた
URLリンク(www.asahi.com)


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