09/10/07 22:40:22
（※抜粋です。全文は「週刊新潮」誌面でご確認下さい）
神奈川県小田原市在住の会社員・佐野理香さん（33）の遺体が、バリ島屈指の繁華街である「クタ地区」で見つかったのは9月28日
午後のことである。
そして、今月2日には、バリ在住のデイビッド・ゴルタル・ウィチャクソノ（26）という、タバコ会社に勤める男が逮捕された。
事件が発生したのは25日の未明。前日の夜、大森さんはクタ地区のディスコへ、一方の佐野さんはホテルに滞在と、別行動をとっていた。
現地の捜査関係者の話。
「午前1時頃、大森さんは街で知り合った“自称ガイド”の男が運転するバイクでホテルに戻る途中だった。そこに青い制服を着た“自称
警官”の男が現れて『なぜヘルメットをしていない』と彼女を呼び止め、宿泊先や部屋番号を聞き出している。彼女はその場所で自称警官
のバイクに移され、ホテルから2キロ離れた場所で襲われてしまった」
警官の正体は、犯人のデイビッドであった。
■「十字架タトゥー」の友人
大森さんは、衣服を引きちぎられ所持金55万ルピア（約5200円）を奪われながらも、近くのレストランに逃げ込んだ。
「店内のテレビでサッカーを見ていたら、全裸で『ヘルプミー！』と叫びながら駆け込んできた女性がいた。首と背中の間には、十字架の
ような形の青いタトゥーが入っていて、泣きながら震えていた。朝5時ごろ、うちの社長に付き添われて警察へと向かいました」（店の警備員）
携帯電話まで奪われた大森さんが直ちにホテルへ連絡を取らなかったことが悔やまれるが、その間に「第2の犯行」が繰り広げられていた。
「2時半頃、男は彼女らの泊まるホテルに現れ、フロントで『10号室の女に薬物の嫌疑があるので調べる』と告げ、大森さんの荷物を盗もう
とした。が、部屋に佐野さんがいたため、今度は彼女を連れ出して殺害。その1時間後、ホテルに戻って2人の荷物を奪っていきました」
（全国紙外信部デスク）
逮捕されたデイビッドは、同様の手口で過去半年間に6件、女性を狙って強盗を働いていたことが判明した。
シルバーウイークを利用した折角の長期バカンスが、取り返しのつかない事態へと暗転した「落とし穴」は、一体どこにあったのか。
現地在住歴25年の邦人が解説する。
「クタ地区はサーフィンのメッカとして知られる一方、『ナンパビーチ』との蔑称もつけられています。現地の男性にとって色の白い日本人女性
は憧れですし、金を持っているに違いないと考え、あらゆる女性に『キレイ、カワイイ』と声を掛けまくるのです。となりのレギャン地区はビーチから
遠く、クタの繁華街で遊ぶことを目的としたインドネシア国内の人が多い。いわば廃墟のようなホテルも立ち並び、日本人は避けた方が賢明。
女性だけの寝泊りなど絶対いけません」
2人の宿泊先の従業員は、「当ホテルの出入り口は1つで、誰もが必ずフロントの前に入ります。我々に気付かれず客室に入ることは
出来ません」と、さもセキュリティー万全のような口ぶりだが、実態は大きく異なる。
「4つ星5つ星のホテルとは異なり、こういったバックパッカー用の宿は、フロントがあるとはいっても実質的には“出入り自由”のようになっている
ところが多いのです」（現地ジャーナリスト）
その上であらためて、「なぜ彼女たちが2人きりであんな場所に泊まり、遊んでいたのか不思議でなりません」と指摘するのは、佐野さんの
地元・小田原でバリの雑貨店を営む男性である。現地へは50回以上の渡航歴があるという。
「1泊3000円程度の宿というのは、部屋に鍵がかかるといってもすぐに壊されたり、あるいは何らかの方法で簡単に開けられてしまうといった
レベルです。また、クタの裏通りは薄暗くなると、例えば日本人男性が2人で行っても不穏な空気を感じるほどです。そこに若い女性が2人と
いうのは、それこそ狙われに行くようなものです」
旅慣れない佐野さんは、十字架のタトゥーを入れた友人に誘われるまま、いわくつきの地区で安宿を選んでしまったのだろうか。
ソース（週刊新潮 10/15号 133～135ページ）
関連スレッド
【インドネシア】逮捕のインドネシア人の男、バリ島日本人女性殺害認める供述…過去に「女性への暴行」で4度も服役（動画あり）[10/3]
ｽﾚﾘﾝｸ(news4plus板)