09/10/05 02:12:51
三重県尾鷲市の尾鷲漁協は4日、組合員1人が環境ホルモン(内分泌かく乱物質)の
有機スズ化合物「トリブチルスズ」(TBT)を、ハマチ養殖の漁網への海藻付着防止剤として
使ったことを明らかにした。水産庁は90年、TBT使用自粛を要請、事実上の使用禁止としている。
同漁協は9月30日から養殖魚の出荷を取りやめ、養殖魚への影響などを調査している。
人体への健康被害の報告は今のところないという。
TBTは、船舶の底や漁網に海藻や貝などが付くのを防ぐ「防汚剤」として使われてきた。
だが、魚介類の生殖異常を引き起こす可能性が指摘され、使用自粛となった。
尾鷲漁協の長野規一組合長によると、この組合員は昨年1月、
過去に購入したTBT入り防汚剤約7~9リットルを納屋で見つけ、
おがくずに染み込ませて土のう袋に入れ、自分のハマチ養殖いけすに3日間入れたという。
防汚剤が入っていた缶やおがくずは焼却、廃棄した。
「処分に困り、使ってしまった」と説明しているという。
長野組合長は4日、同漁協で記者会見し「お騒がせして申し訳ない」と陳謝した。
三重県は08年1月以降、同漁協の養殖魚に対する抜き打ち検査を2回実施したが、
異常は見つからなかった。県は同漁協の調査結果の発表を待ち、対応を検討する。
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