09/08/27 18:53:13
【コラム】鳩山由紀夫の友愛論
次期日本首相が有力視される鳩山由紀夫民主党代表(62)の座右の銘は「友愛」だ。 鳩山氏が友人や
同僚、兄弟間の愛を意味する「友愛」を座右の銘にするのには理由がある。 日本の時事月刊誌「Voice」
最新号(9月号)に掲載された鳩山氏の特別寄稿(「私の政治哲学」)を読むと分かる。
よく知られているように鳩山氏は政治名門家出身だ。 祖父は戦後3度にわたり首相を務め、父親は外相を
歴任した。 祖父だった鳩山一郎氏はソ連共産主義とドイツの国家社会主義がヨーロッパで猛威を振るった
1936年に衆院議員に当選した。 ヨーロッパの情勢変化に関心を持った鳩山一郎氏は
オーストリア・ハンガリー帝国の貴族と日本人女性の間に生まれ、「汎ヨーロッパ運動」の創始者になった
リヒャルト・クーデンホフ・カレルギーが1935年に書いた『全体主義国家対人間』という本に
深い感動を受けた。 このため自ら翻訳して出版した。
クーデンホフ・カレルギーにとって自由は最上の価値だった。 また自由を保障する道具として資本主義を
擁護した。 しかし彼は資本主義が深刻な社会的不平等を引き起こし、これに対する反発で平等を追求する
共産主義が胎動し、さらに資本主義と共産主義に対抗する国家社会主義が誕生した時代的状況を深く憂いた。
「ひたすら平等を追う全体主義も、放縦に堕した資本主義も、結果として人間の尊厳を冒し、
本来目的であるはずの人間を手段と化してしまう」というのが彼の判断だった。
自由と平等は重要だが、それが原理主義に陥るとき、それがもたらす惨禍は計り知れないため、自由と
平等が人間の尊厳を冒すことがないよう均衡を図る理念が必要であり、それをフランス革命の3大理念
「自由・平等・博愛」のうち最後の理念である「博愛(fraternity)」に求めなければならないと、
クーデンホフ・カレルギーは考えた。 鳩山一郎氏はこの本を日本語に翻訳しながら「博愛」の代わりに
「友愛」という表現を使い、その後、「友愛」は彼の政治思想の中心価値になった。
ソース
中央日報 - 【コラム】鳩山由紀夫の友愛論
URLリンク(japanese.joins.com)
>>2以降に続きます