09/08/22 23:57:30
「高校野球・準々決勝、明豊6-7花巻東」(21日)
準々決勝で、センバツ準優勝の花巻東(岩手)はエースの菊池雄星投手(3年)が
背筋痛で五回途中に降板するアクシデントに見舞われた。
チームは延長十回、7-6で明豊(大分)を下し、岩手県勢として90年ぶりの4強に進出した。
試合後に病院で検査を受けた菊池雄は、23日の準決勝の登板が微妙な状況となった。
◇ ◇
明らかにおかしい。肩で大きく息をし、顔をゆがめる。投球ごとに背中に手をやるしぐさが、変調を物語っていた。
突然のアクシデント。マウンド上で菊池雄が苦痛に顔をゆがめた。
四回までは完ぺきな投球。しかし五回、四球で初の走者を許した直後、これまで蓄積していた疲労が痛みとなって、背中を襲う。
内野安打で無死一、三塁とされ、犠飛で1点を失った。直球は切れを失い、得意のスライダーも制球できない。
もう限界だった。2死後に降板し、いったん左翼の守備に入ったが、六回の攻撃で代打を送られ、ベンチに下がった。
自ら交代を申し出た。
「監督から“いけるか”と言われましたが、痛みがある中でプレーしても、チームに迷惑をかけるだけなので。
ボールがいかなくなった」。いったんアイシング治療のためベンチ裏に下がったが、
最前列に戻るとグラウンドで戦う仲間に、声を張り上げ、激励した。
実は完投した横浜隼人との2回戦の翌日に、背中の痛みをやわらげるために病院で注射を打っていた。
連戦によるダメージが体をむしばんでいたのだ。宿舎で、練習場で、マッサージを受けたが背中は悲鳴を上げていた。
マウンドを去った菊池雄だが、投げられなくても、勝利を引き寄せる不思議な力があった。
八回に逆転され、2点のビハインド。敗戦濃厚となったが、九回無死二、三塁、打席に横倉を迎えたところで、
菊池雄が伝令として駆け寄った。「今までやってきたことを信じて振り抜け!」。
すると横倉が2点適時打を放ち同点。そして延長十回、川村の勝ち越し打で岩手県勢90年ぶりの4強入りを決めた。
試合直後「あと2試合、壊れてもいいので投げたい」と言い残し、尼崎市内の病院へ直行した菊池雄。
レントゲン検査の結果、異常はなく背筋痛と診断されたが、検査後には「準決勝については監督と相談します」と
登板について慎重なコメントを出した。準決勝のマウンドに、怪物左腕の雄姿は見られるか。
画像:五回、腰を押さえ外野の守備に回る菊池雄
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ソース:デイリースポーツonline 2009年8月22日
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