09/08/22 23:45:51
(つづき)
さらに、「家庭でできる冷凍レシピ」を紹介した。
家庭でできる冷凍レシピは、「冷凍トマトパスタ」と「冷凍コブサラダ」の2種類。
この連載でも2回にわたって大特集した「レシピブログ」に参加しているブログ「ぬか床ライフ」を日々更新している
主婦の方のオリジナルだ。
また、『ズームインSUPER』が「冷凍ブーム」を特集した同じ日に、裏番組のフジテレビ『めざましテレビ』では、
「<ココ調>クールめし増加の理由」と題して、「冷やしおでん」「冷やし餃子」「冷やしちゃんこ」「冷やしカレーうどん」
「冷やしお茶漬け」「冷やしたい焼き」などを紹介。冷やしメニューを食べた後の体温の変化までチェックしていた。
画像: 岡商店「冷やしおろし生姜餃子」
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)
安亭「あんみつ餃子」
URLリンク(trendy.nikkeibp.co.jp)
「冷ター」も含めてそんなこんなの「冷やし××」ブームだが、「なぜ?」という意見を求められることがしばしばある。
前述の毎日新聞にも、フードジャーナリスト会議代表として解説コメントを求められ、
1時間にわたって演説(笑)をしたのだけれど、早い話、日本人は、はなっから「冷やし」が大好きなのだ。
夏場の需要喚起や、不景気打開策としての新商品開発といった側面もあるにはあるだろうけど、
もともと好きなんですよ、日本人は。
たとえばで例をあげると、鉄道の旅には必ずキオスクで「冷凍みかん」を買い込んだものだ。
四国のみかん農家では、冷凍したみかんをほぐしてあつあつのごはんにのせて、醤油をかけて食べていた。
山梨のぶどう農家を取材してまわったら、どの家の冷蔵庫(の冷凍庫)にも、マスカットなど大きなぶどうの粒が冷凍アイスになっていた。
房からとれてしまった粒は売り物にならないので、冷凍にしてデザートで自家消費していたのだ。これがかなりおいしかった。
ビールをギンギンに凍らせるほど冷やして飲むのも日本ならではだし、冷やし中華もジャパンオリジナル。
麺つながりでいえば最近流行りの「冷製パスタ」も、もともとは日本のざるそばをイタリア人がマネて、
それが逆輸入でイタリアから日本に入ってきて定着したと言われている。
夏は冷やしそば、冬はかけそば。同じそばでも季節で使い分けている。
宮崎の「冷や汁(ひやじる)」に代表されるように、全国各地に季節感あふれる「冷やし」郷土料理がある。
ここからは仮説でこれからの実証が待たれるが、日本人は熱々ハフハフのものからギンギンに凍ったものまで、
「温度差」を敏感に察知して楽しむことができる「特殊な舌&味覚センサー」をもっているに違いない。
『ためしてガッテン』(NHK)か『所さんの目がテン』(日本テレビ)あたりで、検証お願いしまーす!
(>>3以降につづきます。)