09/08/20 11:18:57
柳原さん 警官と検察官 出廷を 氷見・冤罪賠償訴訟 国と県は棄却求める
富山県警に強姦（ごうかん）容疑などで誤認逮捕され、服役後に再審で無罪が確定した柳原浩さん
（４２）＝同県氷見市出身＝が、当時の警察などの捜査は違法だったとして、国や県などを相手に慰謝料など
約一億四百四十万円を求めた国家賠償請求訴訟の第一回口頭弁論が十九日、富山地裁（田辺浩典裁判長）で
あった。国と県は「違法な捜査はなかった」として請求棄却を求めた。
答弁書で、国と県は、柳原さんが求めている捜査を担当した警察官と検察官の出廷について、
「国や県に賠償責任があり、被告個人にはない」として拒否する姿勢を示した。一方で県は、
不十分な捜査と約三年にわたる拘束について謝罪した。
出廷した原告の柳原さんは意見陳述で「被告の二人に本当のことを隠さず言ってもらいたい」と強く訴えた。
訴状によると、柳原さんは、県警が長時間の取り調べやＤＮＡ鑑定、通話記録などの無実を裏付ける証拠を
隠し、富山地検がその証拠を無視して起訴したと主張、精神的に苦痛を受けたとしている。
柳原さんは二〇〇二年に氷見市で起きた強姦と同未遂事件で、逮捕、起訴され、約二年服役。
その後に鳥取県警に別の事件で逮捕された男が二件の犯行を自白したため冤罪（えんざい）が発覚し、
再審で無罪が確定。今年五月に国家賠償を求め提訴していた。
次回弁論は十一月二十日に行われる。
ソース
中日新聞:柳原さん 警官と検察官 出廷を 氷見・冤罪賠償訴訟 国と県は棄却求める
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