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母乳育児に積極的に取り組む病院として、安来市安来町の吉岡病院（吉岡繁治院長）がこのほど、
国連児童基金（ユニセフ）や世界保健機関（ＷＨＯ）が認定する「赤ちゃんにやさしい病院」に選ばれた。
国内で今年、新たに認定された７施設のうちの一つ。
１日、札幌市で開かれた「日本母乳の会」（東京、山内芳忠運営委員長）のシンポジウムで認定証を授与された。
「赤ちゃんにやさしい病院」は、すべての妊婦に母乳で育てる利点と方法を教える
▽母子同室にする▽母親が分娩（ぶんべん）後３０分以内に母乳を授乳できるよう援助する－など、
ユニセフとＷＨＯが定めた「母乳育児を成功させるための１０カ条」を実践する産科施設。
母乳育児は栄養や免疫力、心身の発育とスキンシップに有益とされ、国内では日本母乳の会が審査、実践施設を認定している。
国内の認定施設は１９９１年以降、今回で６１となり、山陰では鳥取県立中央病院（鳥取市）、吉野産婦人科医院（斐川町）に次いで３施設目。
同母乳の会によると、吉岡病院は以前から分娩後の子を母親の胸に抱かせるカンガルーケアや母子同室、
無料の産後家庭訪問を実行。母乳育児に関して院長以下、事務職まで全スタッフが知識、技術を習得。
母親を支える仕事に喜びを感じ、母乳だけで育てる母乳率も９５％以上と高い点を評価したという。
吉岡院長（７５）は「認定施設として役割維持に努めるとともに、
妊娠以前からの母性確立啓発と女性の就業率も高い地域での母乳育児への理解を広めたい」と話した。
山陰中央新報 09/08/17
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