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2009.8.14 02:18
女優の酒井法子容疑者ら芸能人や有名大学の学生の薬物使用が相次ぐ中、
県内でも今年に入り大麻や覚醒(かくせい)剤などの薬物事件が増加傾向にあることが13日、県警への取材でわかった。
特に大麻取締法違反事件の検挙数は昨年1年間の数をすでに上回り、青少年によるものがその約7割を占めている。
県警組織犯罪対策課は「安易に使うのはやめてほしい。薬物は他人や自分の人生、家庭を崩壊させる」と訴える。(池田美緒)
「出来心だった。大変なことをした。大学に戻りたい」
7月、大麻取締法違反(所持)容疑で県警に逮捕された高野山大学の男子学生2人は、捜査員に繰り返しそう訴えた。
持っていた量が少量だったために不起訴だったが、今月4日、停学処分となった。
同課によると、覚醒剤やシンナー、大麻などの全薬物事件で検挙された数は昨年の150人に対し今年はすでに100人。
ただ、覚せい剤取締法違反事件がほぼ横ばいなのに対し、平成17年まで一けただった大麻取締法違反事件が18年以降、
20人前後で推移。今年は全体の約25%を占め、すでに昨年の20人を上回っている。うち約7割が未成年者2人を含む若者だった。
高価で注射痕や禁断症状を伴う覚醒剤に比べ、「大麻は安価で手軽。薬物の入り口になりやすい」と捜査員。
映画やテレビなどの影響でおしゃれ感覚で同級生や先輩に誘われて始めるケースも多く、県警も取り締まりを強化している。
大麻はインターネットで種子が出回るなど入手しやすく、普段の行動に変化も現れにくいため検挙が難しいのも実情。
ただ、県内でも大麻中毒者が「飛べると思いこんで」ナイフで体を切りつけて飛び降り、重傷を負う事件も発生しており、
「精神に異常を来すのは間違いない。家族や身近な人からの通報が必要」と呼びかける。
文化と幻覚剤に関する研究で知られる和歌山大学保健管理センター所長の宮西照夫教授(精神医学)は
「大麻の怖さを知らない学生は多い。自主性を失わせ、暗示にかかりやすくさせる。覚醒剤などよりも本来的な危険は大きい」と指摘。
そして、「将来への不安から解放感を求めてしまうのでは。心の苦しみを聞いてあげなければ解決しない」と訴えている。
MSN産経ニュース
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