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福岡県大牟田市に本部を置く指定暴力団九州誠道会が、2006年に始まった指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)との
抗争などで死亡した両団体の12人の名前を刻む石碑を、大牟田市内の民間墓地の一角に建てていたことがわかった。
県警は抗争は継続中とみており、道仁会側が石碑建立に反発する恐れもあるとして、
墓参者ら一般市民に影響が出ないようパトロールを強化している。
石碑は「忠魂碑」と記され、裏に12人の名前が刻まれている。石碑の脇には別の石碑があり、
「身命をかえりみず、覚悟と責任を持って、己の『言』と『行い』を『成す』者こそ、誠の侠である」といった文言も刻まれている。
県警によると、九州誠道会の幹部らが7月下旬、石碑前で式典を行った。その際、道仁会側からの出席はなかったとみられる。
墓地は大牟田市内を一望する高台にあり、石碑の周囲には一般市民の墓が並んでいる。
墓参りに訪れていた60歳代の男性は「暴力団とはかかわり合いたくない。一般に被害が及ぶような事態にならなければいいが……」
と不安そうだった。
道仁会は06年5月に会長人事を巡り内部分裂。離脱した組が結成した九州誠道会との間で抗争を続け、
発砲、爆発事件が相次いだ。佐賀県武雄市の病院では07年11月、道仁会系組員によって一般市民の男性が誤って射殺された。
(2009年8月13日12時17分 読売新聞)
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