09/08/06 23:25:55
【那珂川】江戸、明治期に浮世絵として登場した動物を紹介する企画展
「浮世絵に描かれた動物たち展-珍獣・猛獣・いやしのペット-」が6日から、町馬頭広重美術館で開かれる。
絵師たちが描く表現豊かな作品約60点を紹介。当時の世相や、人々の暮らしが透けて見える内容だ。
武者絵や戯画の第一人者として知られる絵師歌川国芳の作品で、役者の顔をした亀を描いた
「亀喜妙々」や小林清親作「猫と提灯」、合わせ絵などの趣向を凝らした「おもちゃ絵」のほか、高さ、
幅ともに約170センチの大作「獅子図」(小林清親作)や巻物「花鳥蟲獣図巻」(長澤芦雪作)も展示。
想像で描かれた「虎図」(渡辺秀詮作)などの江戸期の伝統的な日本の絵画も紹介するなど、
当時の動物にまつわる作品を幅広く展示している。
天保の改革が行われた天保年間は、絵師たちは風紀を乱すなどの理由から役者絵や遊女を描くことを禁じられた。
長井裕子学芸員は「そこから、役者の顔をした動物の絵などの作品が生まれてきた。
絵師たちの反骨精神やエネルギーが見て取れる」と話す。
また、猫は犬などに比べて大切にされる傾向にあったという。「国芳は猫を懐に入れて作品を描いた」(長井学芸員)ほどで、
猫を題材にした作品は展示作品中約3割に上る。
同美術館は「初心者にも親しみやすい内容。家族で浮世絵になじんでもらいたい」とする。
9月13日まで。8日にミュージアムトーク。15日は館内を無料開放する。
■画像:
URLリンク(www.shimotsuke.co.jp)
下野新聞「SOON」
URLリンク(www.shimotsuke.co.jp)
依頼がありました
スレリンク(wildplus板:154番)