09/07/19 20:38:55
平成10年に4人が死亡した和歌山の毒物カレー事件で、殺人などの
罪に問われ死刑が確定した林真須美死刑囚(47)が、22日に和歌山
地裁へ再審請求することが19日、分かった。この日、大阪市内で
開かれた支援者らによる集会で、弁護人が明らかにした。
再審開始には「新規性」と「明白性」のある新証拠が必要とされるが、
弁護側は再審請求にあたり、カレーにヒ素を混入したとされる時間帯の
前後に行動をともにしていた次女(24)の新証言を証拠として提出。
さらに「真須美死刑囚がカレー鍋のそばに1人でいるのを見た」とする
近隣住民の証言について、カーテン越しに目撃することが可能かを検証
した弁護団による実験結果も提出する。
また、夫(64)にヒ素を服用させたとする殺人未遂事件についても、
夫の新証言を新証拠とする方針。夫や次女は1、2審でも真須美死刑囚
は無実だとする証言をしているが、判決はいずれも信用性がないとして退けている。
真須美死刑囚は一貫して無罪を主張していたが、最高裁は上告を棄却。
5月18日に1、2審の死刑判決が確定した。
確定判決によると、真須美死刑囚は10年7月25日、和歌山市園部で
開かれた自治会主催の夏祭りで、参加者に提供されるカレーにヒ素を混入。
4人を殺害、63人を急性ヒ素中毒に罹患させるなどした。
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