09/07/07 21:15:17
URLリンク(www.cnn.co.jp)
これまで「口臭の原因」の1つとされることの多かったコーヒーに、
実は口臭を抑える効果があるとの研究結果を、イスラエルのチームがこのほど報告した。
テルアビブ大医学部で口臭の治療などを研究するメル・ローゼンバーグ氏らは、
コーヒーが口臭を引き起こす仕組みを解明しようと、口の中から採取しただ液に、
同国や米国のメーカー数社のコーヒーを混ぜておき、発生するにおいなどを調べた。
その結果、当初の予想に反して、コーヒーには口臭の原因となる細菌の働きを抑える効果があることが分かったという。
ローゼンバーグ氏はCNNとのインタビューで、「コーヒーで口臭が強くなるといわれてきたのは確か。
だが、それはコーヒー自体から発生するにおいではないようだ」と語った。
同氏によれば、コーヒーにはだ液の分泌を抑える成分が含まれているため、口の中が乾燥する。
さらに、コーヒーに加えたミルクなどと混じって口に残ると、口臭が起きやすくなると考えられる。
チームでは今後、コーヒーの消臭効果を利用して、口臭を防ぐマウスウォッシュ(洗口液)や歯みがき剤、
ガムなどを開発したい構え。同様の研究はすでに、クローブの精油など一部の植物成分で進められている。
ただし、実用化へ向けてカギとなるのは、コーヒーに含まれる数百種類の成分の中から有効成分を見つける作業だ。
ローゼンバーグ氏は「成分の特定には長い時間がかかる」との見通しを示す一方、
「今回の実験は、仮説が常に正しいわけではないということ、
そして誤った思い込みから興味深い結果が生まれることもあり得るということを示す教訓になった」と話している。