09/06/15 04:13:40
2009年6月13日、工人日報は盗作論文検出器の開発が大きな注目を集めていると報じた。
盗作論文を認定されないよう対策を支援するビジネスまで登場したという。
中国では学術論文の盗作問題がたびたび発覚しているが、
2008年末に盗作論文を検出するソフトウェアが登場した。
学術論文のデータベースと比較することで判定する仕組みとなっている。
すでに多くの学術雑誌、大学で採用されている。
こうしたなか、頭を悩ませているのが卒業論文の提出を迎えた学生たち。
そこで学生を支援するビジネスまで登場しているという。
大手ショッピングサイト・淘宝網には盗作論文検出ソフトウェアを用いて
学生の論文の「盗作度」を判定するサービスが登場した。
学生は事前にこのサービスを使うことで、論文を手直しして「盗作度」を下げることが可能となる。
いたちごっこの様相を示す盗作問題だが、
最大の原因は盗作が蔓延する中国学術界の風潮にあるという。
模範となるべき教員の論文にも盗作が多く、
学生たちにも「盗作しなければ損」との風潮が広がっている。
就職難の今、まじめに卒業論文を書いても仕事は見つからず、
その時間を就職活動や企業研修に当てたいと考えているためだ。
盗作論文検出ソフトウェアを開発した武漢大学の沈陽(シェン・ヤン)教授は
海外の大学では卒業論文どころか宿題やレポートでの盗作でも退学処分になるほどだと話し、
盗作は海外とは異なり学術的廉恥心に欠けている中国の現状を示しているとコメントした。
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