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朝日新聞が、北朝鮮の核実験を受けて掲載した地図で、台湾を「核保有5大国」に分類していたことが
問題になっている。台湾の外交窓口は「おかしい。厳正に申し入れたい」と反発している。台湾の領土
や主権をめぐっては、かつて「中国の一部」とした地球儀が社会問題化したこともある。
朝日新聞は5月26日付朝刊6面で、「核兵器をめぐる現状」という地図を掲載。「NPT(=核兵器不拡散条約)
で認められた核保有5大国」として、米国とロシア、英国、フランス、ロシア、中国が赤に色づけされており、
台湾も赤くなっていた。
台湾は、第2次世界大戦が終結した1945年以降、中華民国の統治下にあるが、49年に成立した
中華人民共和国(中国)も統治権を主張している。日本政府は72年の日中共同声明で、台湾を自国の
領土とする中国の主張を「十分理解し、尊重する」としたが、認めたわけではない。政府は2005年11月、
「台湾の領土的位置付けに関して独自の認定を行う立場にない」とする政府見解を閣議決定している。
今回の朝日新聞の地図について、日本における台湾の外交窓口機関である台北駐日経済文化代表処の
朱文清広報部長は「台湾は核保有国ではないし、中国の一部でもない。事実を確認して、朝日新聞に厳正に
申し入れたい」と語った。
[産経新聞]2009.6.3 14:39
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
5月26日付朝日新聞朝刊に掲載された「核兵器をめぐる現状」の地図
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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