09/04/08 18:27:08
北朝鮮の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」に搭載された人工衛星「光明星2号」が太平洋に落ちたという見方は
国際的に強まっているが、北は「見事に軌道に乗った」という自説を変えていない。そんななか、夕刊フジは平壌にある
「朝鮮版スペースシャトル」試作機の写真を入手した。北では、そこかしこに同様の模型が置かれ、子供たちの宇宙へ
の夢をはぐくんでいるというのだが…。
「朝鮮版スペースシャトル」は平壌市内の中心部、万景台学生少年宮殿のホールに展示されている。全長は約10
メートル。船体にはなぜか「少女号」とペイントされている。
同宮殿は平壌市内に住むエリート層の子弟が放課後に通うカルチャースクールのような存在。宮殿にはステージも併
設され、子供たちがダンスを披露。外国人観光客の定番観光コースにもなっている。
10年以上前に見学したという旅行者は「最初に見たときは宿敵であるはずの米・スペースシャトルとうり二つの模型が
デーンと置いてあって驚いた。人々は本物のシャトルの存在を知らないから、自国の宇宙船と思い込んでいるのでは」と
話す。
別の旅行者は夕刊フジが昨日報じた“テポドン博物館”にも同様の模型があったと証言する。
【宇宙をテーマの切手も数多く発行】
「北朝鮮は宇宙を題材にした切手を数多く発行している」と語るのは、切手の博物館副館長で郵便学者の内藤陽
介氏。北は1970年代から現在まで、宇宙をテーマにした多種多様な記念切手を発行しており、98年のテポドン1号
発射の際も、日米が太平洋に落ちたと断定した人工衛星「光明星1号」の記念切手を発行。内藤氏は「その後もちょ
こちょこ光明星1号のマークを用いた切手が出ている」と言う。
内藤氏は「冷戦時代、宇宙開発は東側諸国にとって数少ない、輝かしい要素だった。金正日総書記が生まれた時
の別称が『光明星』だったことなど、もろもろの要素が重なり、北では多くの宇宙切手が発行されたのではないか」と予想
する。
ただ、「宇宙切手は70年代まで各国の定番だったが、映画『スター・ウォーズ』の登場で映画の方がカッコよくなり、切
手の図案としてのインパクトは薄れた」といい、北の時代遅れぶりも内藤氏は指摘する。
今回の発射を見届けた金総書記は「宇宙空間の征服と平和利用の分野に新たな転機を開くべきだ」と発言したと
いうが、ひょっとしてその目の先に見えているのは、スター・ウォーズさながらに「帝国」を指揮する自分の姿かもしれない。
ZAKZAK 2009/04/08
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