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小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、西松建設側が東京地検
特捜部の事情聴取に、「ダム工事受注のため複数の政治家側に献金などをした」という趣旨の供述をしていること
が14日、捜査関係者の話で分かった。西松は、小沢氏の地元・岩手県の胆沢(いさわ)ダム工事受注をめぐって
小沢氏側に口利きを依頼していた疑いが浮上しているが、西松関係者などによると、献金の目的とされるダム工事
には、長野県の浅川ダムや大分県の久木野尾(くぎのお)ダムが含まれていたとみられる。
捜査関係者によると、西松側は特捜部の聴取に、胆沢ダムについて「工事が受注できるよう小沢氏側にお願いし
た。工事受注のために献金した」と供述。さらに、「各地のダム工事受注を期待して、国会議員や自治体の首長な
ど複数の政治家側に献金やパーティー券購入をした」との趣旨の供述をしていることが新たに判明した。
政治資金収支報告書などによると、西松は平成17年10月、大分県の広瀬勝貞知事を支援する団体が開い
た政治資金パーティーで計100万円分を購入。その2カ月後に、他社との共同企業体(JV)で県発注の久木野
尾ダムの工事を約45億円で落札した。
また、長野県の村井仁知事の衆院議員時代の秘書だった県の参事が2月、特捜部の事情聴取を受けた後、
自殺した。検察関係者によると、村井氏が当選した18年の知事選前、西松から村井氏側にヤミ献金が渡った
疑いがあることから、聴取は行われたという。
捜査関係者によると、ヤミ献金は、前任の田中康夫知事の「脱ダム宣言」で中止になった浅川ダムの工事計
画の復活を見込んだものだった疑いがある。
西松は伝統的に土木事業を得意としており、西松のホームページによると、平成19年までに全国で21のダム
を完成させている。昭和55年には、二階俊博経済産業相の地元・和歌山県の椿山(つばやま)ダムの工事を
他社とのJVで受注。西松OBによると、この工事を契機に、西松は二階氏への支援を始めたという。二階氏は
当時、県議だった。二階氏側は、西松にパーティー券を購入させるなどしていた。
産経新聞の取材に、大分県知事室は「知事は西松から工事受注のための働きかけを受けたことはない」、
長野県秘書課は「西松から知事への働きかけなどはない」としている。
2009.3.15 01:30 MSN産経
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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