09/03/05 01:06:29
足つめの変形などを加齢のためと思い込み、手入れを怠ると、歩けなくなる場合もある。外出が楽しくなる春はもうすぐ。
末永く健脚でいるためにも、足のつめのケアを始めてみては。
「足のつめの役割を多くの人が知らない。ちゃんとケアすると、車いすを使っていたお年寄りが、歩けるようになることもある」
介護や医療現場で足つめのケアなどを指導するケアメディカルフットケアJF協会(東京都練馬区)の宮川晴妃会長(71)は、
高齢者施設で足つめのケアの重要性が知られていない現状をこう嘆く。足つめは、指先を保護するだけでなく、指の力を強くさせ、
体のバランスを取る役割を担う。そのため、変形や肥厚、巻きづめ、つめの水虫といったトラブルをほっておくと、
歩行に影響が出てくるという。
ケアが十分でないと・・・
つめの痛みなどで歩きにくくなる→ひざや腰に負担がかかって痛みが生じる→歩くのが面倒になる→筋肉が衰える
と、このようになる。この負の連鎖で、高齢者は転倒しやすくなって閉じこもりがちになったり、車いす生活になったりする。
宮川さんも一九九六年、フィンランドに研修で訪問するまで、足つめケアの重要性を意識していなかった。
見学したどの施設でも足のつめ切りなどフットケアを重要視していた。その理由を足の疾病の専門医から
「二本足で歩くことは誰もの願い。その尊厳にかかわり、それを守るのが私たちの仕事」と説明され、ケアの大切さを実感した。
同国でフットケア技術を学び、現在、看護・介護職のスタッフに技術指導している。
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