09/02/25 01:23:18
オスカー像を一度に二つも獲得した日本映画の力とは何か。第81回米アカデミー賞の授賞式で22日(韓国時間23日)、
日本映画が外国語映画賞と短編アニメ賞をダブル受賞したことをめぐって、その秘訣(ひけつ)が注目を浴びている。
今回のアカデミー賞では、『おくりびと』(滝田洋二郎監督)が外国語映画賞に、『つみきのいえ』(加藤久仁生監督)が
短編アニメ賞にそれぞれ選ばれた。日本メディアは今回の受賞を「快挙」として大々的に報じた。
日本とアカデミー賞の関係は50年以上の歴史がある。既に1950年代に外国語映画賞の前身である名誉賞に『羅生門』
(黒沢明監督)など3作品が選ばれたほか、2002年には長編アニメ賞に『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)が選ばれるなど、
日本はアカデミー賞で複数の受賞歴がある。ひょんなことから納棺師になったチェロ奏者の話を描いた『おくりびと』は、
日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など10冠を達成し、30億円を超える興行収入を上げた。
観客と審査団からいずれも支持を得た格好だ。
一方、韓国作品では1991年に申相玉(シン・サンオク)監督の『真由美』が出品されるなど、複数の作品が挑戦したが、
一度もノミネートすらされていない。今回出品された金泰均(キム・テギュン)監督の『クロッシング 祈りの大地』も同様だった。
今回のアカデミー賞受賞の朗報は、最近復活を見せている日本映画の底力を見せつけた形で、今後の映画制作にも
新たな力を与えることになりそうだ。日本で昨年(10月末現在)30億円以上の興行収入を上げた15作品のうち、日本映画は
10作品を数えた。興行成績トップ10位に外国映画は2作品しかなかった。
これに対し、韓国での興行成績トップ10で韓国映画は4作品にすぎなかった。
韓国の映画配給会社メディアプレックスのアン・ジョンウォン海外事業チーム長は、「もともと基盤がしっかりしていた日本の映画産業
が復活を始めたため、良い作品が生まれたのではないか。アカデミー賞受賞は日本の映画界を活気づける効果がある」と指摘した。
映画界ではアカデミー賞の「好み」に合わせた作品を出品すべきとの意見もある。徹底的にアカデミー賞が望む映画、
すなわち米国の大手配給会社と契約した映画に出品資格を優先的に与えるべきだとの考えだ。
スポンジENTのチョ・ソンギュ代表は「米国の有力配給会社が選んだ作品を出品すべきというのはとても常識的なことだ」として、
過去に金基徳(キム・ギドク)監督『うつせみ』(原題『空き家』)の出品決定を覆し、姜帝圭(カン・ジェギュ)監督の『ブラザーフッド』
(原題『太極旗を翻して』)が出品されたことを「アカデミーのムードを理解していなかったケース」として挙げた。
韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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