09/01/21 04:04:27
家畜用のえさなどを作っていた奈良市の「ヤマトハイミール食品協業組合」が、奈良地裁から
破産手続きの開始決定を受けていたことが分かりました。
負債額は、およそ48億円に上っています。
民間の信用調査会社=帝国データバンク奈良支店によりますと、ヤマトハイミールは1988年に
設立され、家畜のえさやラードといった食用の油を作っていました。
翌年の89年には、7億円の売り上げを上げましたが、その後、業績は悪化し、さらに、周辺の
住民から悪臭に対する苦情が出てくるようになりました。
このため、県からおよそ20億円の融資を受けるなどして、対策と事業の継続を行ってきました。
一方、県は、およそ20億円の回収に努めていましたが、ヤマトハイミールからの返済は
ほとんどなく、去年7月に、債権者として奈良地裁に破産の申し立てをしていました。
破産手続きの開始決定は、去年12月に出ていたもので、負債額は、およそ48億円となっています。
県によりますとヤマトハイミールからの返済はおよそ1000万円にとどまっており、今後は、
整理された組合の財産と連帯保証人からの回収に努めることにしています。
一方、ヤマトハイミールに対する県からの無利子の融資については、県に損害を与えたとして
住民訴訟が起こされており、現在、大阪高裁で審理が行われています。
▼ソース:奈良テレビ(2番目の記事)
URLリンク(www.naratv.co.jp)