09/01/19 03:24:37
さいたま市立中学3年の女子生徒(当時14)が昨年7月、同級生から「ネットいじめ」を受け、
3カ月後に自殺していたことがわかった。自宅からは、同級生の実名を挙げて「復讐(ふくしゅう)します」
などと記した「遺書」という題名の書き置きが見つかっている。ネットいじめと自殺との関連を
否定する学校に対し、両親は真相解明を求めている。
両親によると、女子生徒は昨年6月下旬にこの中学に転校。7月上旬、携帯電話の「プロフ」
(自己紹介サイト)に自分を中傷する書き込みがある、と両親に泣きながら訴えてきた。
「うまくすれば不登校になる」「キモイ」「一緒のプールに入りたくない」などと書かれていたという。
両親は訴えを受けた翌日、中学に連絡。中学側は同級生の女子2人が書き込みを認めたため、
数日後に担任らと共に自宅を訪れて謝罪させた。
一時学校にほとんど行けなくなっていた女子生徒は、夏休み後の9月からは登校するようになった。
しかし、その後も「あのクラスいやだ」「最近眠れない」としきりにこぼしていたという。
女子生徒が自室で首をつっているのを両親が見つけたのは10月10日朝。前夜、塾の成績が
良くないことを父親が指摘していたといい、両親は自責の念から、当初、学校には自殺であることを
生徒に伏せるよう求めていた。
しかし、約2週間後、机の引き出しから、「遺書」と題してノート一枚が埋められた書き置きが見つかった。
日付は入っていないが、「ごめんなさい。私はもう生きることにつかれました」などと両親にあてた内容と共に、
中学について「大嫌いでした」と記述。末尾には「プロフにあんなことを書いた○○さんたち、
復讐はきっちりしますからね」と、7月に謝罪に来たうちの1人の名字を書いていた。机からは他にも
「もうつかれました。なのでここで逃げます。さよなら」と書かれた紙片も見つかった。
両親はこれを踏まえ、学校に対し、自殺の事実を明らかにした上で経緯を調査するよう求めた。
しかし、中学側は、同級生らには「亡くなった」とだけ言及し、自殺を伏せたままで個別に聞き取りを実施。
校長は「7月の謝罪以降のいじめは確認できなかった」「いじめが継続して自殺に結びついたとは
考えられない」としている。
校長は、自殺といじめが無関係と判断したことの根拠の一つとして「女子生徒は2学期は体育祭に参加し、
勉強も頑張っていた」ことを挙げている。調査に当たって自殺の事実を伏せたことについて
「両親の最初の要望に従って対応した。実は自殺だったとすれば、生徒に動揺を与えかねない」という。
両親は学校の結論に納得しておらず、再調査を申し入れている。「遺書を見て初めて、
ここまでつらく、苦しんでいたんだと知った。事実をすべて明らかにした上で何があったのかを
調べなければ、娘のようなことが再び起きてしまう」と訴えている。(沼田千賀子、宮本茂頼)
▼ソース:朝日新聞
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※画像:自殺した女子生徒の机から見つかった「遺書」と記された書き置き
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