09/01/06 10:47:14
>>1の続き
1リーグだから12球団“総当たり”。ただし順位争いは“地区別”で行なう。
日本一の決定は、各地区の優勝3チームと各地区2位の最高勝率の
1チームの4チームがトーナメントのプレーオフをして決める、というものだ。
メジャーリーグに倣った方式だが、なかなかのアイデアといえる。各地区
4チームの順位争いで優勝という目標が近くなる。そのためゲーム差が大きく
開くことはなく、優勝争いが面白くなると同時に消化試合は少なくなるのでは
ないだろうか。総当たりだが、同地区の対戦を多めに設定してもいい。そう
すればチームの移動距離も少なくなり、球団運営コストの削減にもつながる。
プレーオフもこの方式なら納得がいく。各地区の優勝チームがイーブン
の条件で日本シリーズ出場権を争うのだ。現行のプレーオフのように
1位チームに1勝のアドバンテージを与えたり、一方のホーム球場だけで
試合を行うといったへんてこなルールは必要なくなる。
対戦カードもバラエティに富み、ファンの興味をかきたてるだろう。現在も
セ・パ交流戦はあるが、春に集中して行なうため違和感があるし、チームも
ここで調子を上げたり落としたりすることが多い。しかしこの案であれば、
流れを途切れさせることなくリーグ戦が楽しめるわけだ。
てんやの社長が考えた「1リーグ3地区制」は、現在のプロ野球開催方式
の問題点をすべてクリアしているといえる。問題があるとすれば、長年慣れ
親しんだ2リーグ制がなくなり、寂しくなるといったことぐらいだろう。たとえば
巨人-阪神の優勝争いが見られなくなるといったたぐいだ。
といって、この案は野球好きの天丼チェーンの社長の思いつきであり、店にきた
お客という一部の人たちに対するアピールに過ぎない(てんやのホームページに
も『社長のペーパーラジオ』としてアップされてはいるが・・・)。しかしこれではプロ
野球ファンの話題になることはないだろうし、実際に採用されることもあり得ない。
筆者がいいたいのは、このような柔軟なプロ野球改革案がなぜ、
球界内部から出てこないのかということだ。
■日本のプロ野球界にも「チェンジ」を!
プロ野球に対する世間一般の人気は落ち続けている。残っているファン
にしても「CSはおかしい」といった不満を抱えており、今のままでは離れて
いきかねない。危機的状況なのだ。
にもかかわらず、ファンの思いをくみ取り、試合をより面白くしようとする
改革案が球界から出てこない。プロ野球の制度を決めているのは実質、
12球団のオーナー連だ。このオーナーのほとんどが、本当に野球が
好きなのか疑わしいお年寄りたちであり守旧派だ。
中にはベンチャーから身を起こした福岡ソフトバンクの孫正義氏や東北楽天
の島田亨氏など柔軟な発想を持っていそう人物もいるが、本業が忙しいらしく
プロ野球を積極的に改革しようという姿勢は見られない。
プロ野球にも今、「チェンジ」が必要。経営規模から見て難しいだろうが、
「てんや」の佐伯社長のような人物が球界に参画してほしいものである。(了)