09/01/06 10:46:42
人気低迷の打開策 「12球団による1リーグ・3地区制」でプロ野球が面白くなる!?
―天丼チェーン「てんや」社長によるプロ野球改革案に注目
昨年の暮れ、天丼チェーンの「てんや」で食事をした。メニューを手に取った
ところ、メニュー立てにもう1枚、ビニール袋に収められたペーパーがある。見ると
「私、てんやの社長です」という文字が目に入ってきた。「ご来店いただきまして、
ありがとうございます」といったよくある挨拶ではない。『社長のペーパーラジオ
No.14』と題された社長からのメッセージだった。「てんやの社長はこんなことを
考えています。注文の品が届くまで、読んでみてください」というものだ。
ここで取り上げられていたのは、プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)に
対する提言だった。どうやら、てんやの社長・佐伯崇司氏は、お客に自分の
思いを伝えたいタイプの人で、かつ野球好き。現状のCSに不満があるようだ。
■ファンの物議をかもす現在のプレーオフ制度
プロ野球のプレーオフ制度・CSはファンの物議をかもしている。ペナントレースで
2位と3位のチームが戦い【第1ステージ(3戦制)】、勝ったチームが1位のチームと戦う
【第2ステージ(4戦制)※1位チームに1勝のアドバンテージあり】。このプレーオフを勝ち
抜いたチームが、セ・パ両リーグの王者を決める日本シリーズに進出するというものだ。
昨シーズンはセとパの1位チーム、巨人と西武の日本一決戦に落ち着いた
からいいものの、場合によってはセリーグで首位巨人に12ゲームも離された
中日に日本シリーズ出場の可能性もあった。これはどう考えてもおかしいし、
1勝のアドバンテージがあるプレーオフもシラけてしまう。熱心なプロ野球ファン
としては納得がいかない制度だし、筆者もCS反対の立場である。
だが、CS反対派はプレーオフなどない元の「両リーグの覇者による日本
シリーズ」に戻せと主張するだけで、これといった対案がなかったことも事実だ。
そもそもCSを行なうようになったのは、ペナントレースを盛り上げるためである。
もし、独走優勝をするチームが出た場合、ペナントレースがつまらなくなるからだ。
そこで、3位まで日本シリーズ出場の可能性を与えて消化試合を少なくし、ペナント
レースを最後まで面白くしようとした。そこにはプロ野球人気を少しでも回復させよう
という意図が込められており、現在のようなシステムになったのである。しかしCSは、
本当の意味でプロ野球人気低迷の打開策にはなっていなかった。
■「12球団による1リーグ・3地区制」てんや社長の提言に注目
筆者がてんやの佐伯社長の提言に引き込まれたのは、明確な対案がある点だ。
佐伯社長が提示しているのは、現状のCSをなくす代わりに「12球団による1リーグ・
3地区制」をとるというもの。しかも私案として球団の地区分けが明示されている(下記)。
●東地区:北海道日本ハム/東北楽天/千葉ロッテ/巨人
●中地区:東京ヤクルト/横浜/埼玉西武/中日
●西地区:阪神/オリックス/広島/福岡ソフトバンク
>>2以降に続く
▽ソース ダイヤモンド・オンライン 2009年01月06日
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