08/12/23 22:23:34
竹島(韓国名・独島)の領有権をめぐり、韓国側が自国領の根拠の一つとする日本海軍水路部が
一八九四年に刊行した「朝鮮水路誌」について、下條正男拓殖大教授が「韓国側の解釈の誤りを立証できる」と
する海図の存在を関係者に示し、注目を集めている。
下條教授が立証できるとする海図は、海軍水路部が英国の海図を基に九三年に作製した「北洲及北東諸島」。
北海道とその北東部に位置する樺太(ロシアサハリン州)などが描かれている。
着目したのは、北海道奥尻島近くの「ワイウォダ岩」。朝鮮水路誌には「ワイオダ岩」として登場し、
日本海を説明する項目に竹島を表す「リアンコールト列岩」、現在は韓国領の鬱陵島とともに記載されている。
韓国側研究者は、朝鮮の領域や水路を網羅した朝鮮水路誌に、リアンコールト列岩と鬱陵島が詳細に説明
されていることから、当時の日本海軍は竹島を朝鮮領として認識していたとして、自国領の根拠に挙げている。
だが、併記されたワイオダ岩は朝鮮領の境域をはるかに越えた北側にあることから、下條教授は「リアン
コールト列岩と鬱陵島は、ワイオダ岩と同じく日本海にある島や岩として海軍が紹介しただけだ」と指摘した。
さらに「韓国側は文献の一部を都合よく解釈しただけで、全体が読めていない。朝鮮水路誌は竹島が
韓国領だと証明する証拠にならない」と強調。「北洲及北東諸島」は韓国側の主張を覆す史料と位置付けている。
朝鮮水路誌をめぐっては、島根大の舩杉力修准教授が二〇〇六年、朝鮮領の東限が鬱陵島であるとする記述を
見つけ、その九十二キロ南東に位置する竹島は朝鮮領として認識されていなかった、と指摘している。
山陰中央新報
URLリンク(www.sanin-chuo.co.jp)
画像:日本海軍水路部が1893年に作製した海図「北洲及北東諸島」。点線部分に「ワイウォダ岩」の
表記がある
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