08/12/23 18:35:31
「ボーイズラブ(BL)」と呼ばれる男性同士の恋愛をテーマにした小説に、堺市の図書館が揺れている。
市民の声を受けて貸し出しを制限したところ、反対に「特定の本を排除するのは問題」と非難が集中し、
制限を撤回。「また突然、対応を変えるかも」と市民の不信感は募っている。
一般的にBL小説は、1冊に数ページのイラストがある。堺市立の7つの図書館が所蔵する計約5500冊の
うち、100冊程度には男性同士が裸で絡み合うような過激な描写があった。盗難も多いため、申請があれば
貸し出す閉架書庫に置いていた。
しかし、ひっきりなしに貸し出されるため、4つの図書館では誰でも閲覧できる棚に配置。7月、
「子どもが見るのにふさわしくない」との声が利用者から出た。
図書館側は、閉架書庫に戻した上で、18歳未満への貸し出し禁止を決定。これに、住民グループが
「特定の本を排除したり廃棄したりするのは、図書館ではあってはならない。政治的圧力もある」と反発。
有識者も賛同し、11月に廃棄差し止めの住民監査請求が申し立てられると、図書館側は一転、18歳未満
への貸し出しも認めた。
堺市は「拙速で、判断を誤った」としている。
共同通信
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