08/12/13 22:31:59
福井県坂井市の景勝地「東尋坊(とうじんぼう)」で11月、自殺防止パトロールに取り組むNPO
「心に響く文集・編集局」(茂(しげ)幸雄理事長)が、人生に行き詰まり、自殺をしようとした若者ら
6人を保護した。世相を反映しているのか、うち4人は派遣社員だったという。茂さんは「10月は
派遣社員を名乗る自殺志願者はゼロだったのに。彼らが安心して働ける社会が一日も早く訪れてほしい」
と話す。
石川県境の海岸沿いに断がいが続く東尋坊は、毎年25人ほどの自殺者が出る。いつも通り夕方の
パトロールをしていた茂さんは11月5日午後4時ごろ、断がいに1人の男性(22)がたたずんで
いたのを確認した。そっと後ろから肩を抱きかかえ「帰ろう」と話し掛けた。近くにある事務所に
連れて帰ると、男性はようやく落ち着いたのか、身の上を話し始めたという。
男性は岩手県出身で、首都圏で携帯電話販売の派遣社員だった。10月に会社から「もうおまえは
いらない」と告げられ、住んでいた寮を追い出された。頼る身内もなく、各地を転々としてこの地へ
たどり着いた。茂さんは「きょうまで苦しかったんでしょ」「でも、解決できない苦しみなんてないよ」と、
そっと言葉をかけ、大阪市北区の民間の保護施設を紹介。男性を高速バスに乗せたという。
(>>2へ続く)
毎日jp
URLリンク(mainichi.jp)