08/12/06 00:15:52
■自販機売り上げ低迷/タスポ導入後 廃業1・6倍
たばこの自動販売機用成人識別ICカード「taspo(タスポ)」の導入以来、自販機の売り上げに頼る
「街のたばこ屋」が次々と廃業に追い込まれている。導入から7カ月を過ぎても県内のカード普及率は3割
以下。たばこ税の引き上げ案も浮上し、状況はさらに厳しくなりそうだ。
「自販機さえ動いてくれれば何とかなったんだけどね」
11月末で60年以上の歴史を閉じた岡山市磨屋町のたばこ店「清水商店」の店主、生田玉子さん(78)は
残念そうに話す。常連客も多かったが、「喫煙者が減っている上に、タスポ導入でお客さんがコンビニエンス
ストアに流れ、潮時だと思った」と話す。
同市天神町の「鳥井商店」も自販機の売り上げが激減。「店を開けないと売り上げがゼロになる」と店主の
女性は話す。次にたばこが値上げされたら店を閉めようかと考えている。「店は、いろんな人と話ができて
楽しい。でも光熱費などを考えると……」
日本たばこ協会のまとめでは、県内では成人識別機能付き自販機は10月末で6895台と、全体の98・2%
まで普及した。ところが、カード発行枚数は11月22日時点で12万358枚。推定喫煙者数41万人に対し
発行割合は29・4%と全国平均の32%を下回る。
(>>2に続く)
asahi.com
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