08/11/29 10:11:02
えー、早いもので師走が近付いて参りました。ぼちぼち、忠臣蔵の季節と相成るわけですが、そこで、平成版“殿中事件”のお噺を一席。
斬りつけならぬ怒鳴りつけを働きました主役、“酔いどれ大臣”を務めますは、中川昭一・財務兼金融相(55)。それでは早速、幕開けで
ございます―。
時は平成20年11月10日夜半、ところは旧江戸城跡地の宮中「豊明殿」。折しも、南蛮は西班牙(スペイン)より国王夫妻が渡来、その
ご夫妻をお迎えして、天皇皇后両陛下主催の晩餐会が営まれていたのでありました。
「麻生首相や、閣僚、フラメンコ舞踏家など、136名が出席。午後8時から始まった晩餐会は約2時間半続き、5卓あるうちの中央の
テーブルに、中川さんは奥様と一緒に座っていらっしゃいました」(出席者)
当夜、舶来の仏蘭西(フランス)料理のフルコースとともに振舞われしは、食前酒のドライシェリーに、乾杯はシャンパン。白葡萄酒の
シャサーニュ・モンラッシェ1996に、赤のシャトー・ラトゥール1989、“お錫(すず)”と呼ばれる日本酒まで…。
「中川さんは、乾杯のシャンパンをぐいっと飲み干し、その後もパカパカと呑んでいましたね。見る度に。“あら、もうグラスが空に
なってるわ”と思うほどでしたから」(同)
かねてより、
<「悪い酒グセ」で父の二の舞を心配される「中川昭一」経産相>(週刊新潮・平成16年10月14日号)
<雲行き怪しい中川財務・金融相 地元も「酒癖」で支援者離れ>(週刊朝日・平成20年10月24日号)
…と、酔いどれ大臣との“威名”を轟かせし中川サマ。さすが、堂に入った呑みっぷりだったようでございます。
■「呑んでしまいました」
「晩餐会終了近くだったと思います。酔いが回った様子の中川さんは、テーブルを挟んで正面にいた奥様に、“お酒、もうやめなさい”
と注意をされていた。彼は、制止しようとする奥様を手で邪魔そうにあしらっていました」(別の出席者)
そして、場面は山場である殿中の廊下へと。
「晩餐会の後、別室で“後席”というお茶会があるのですが、そこへ移動しようと廊下に出た際、酔った中川さんが野村東宮大夫と
何やら揉めていて“分かった、帰るっ”と大声で怒鳴り、去っていきました」(同)
中川サマが危機感を抱く水問題(注:酒ではなく)で、「皇太子殿下もお詳しいと聞いたので是非お話しさせていただく機会がほしい、
と晩餐会前に中川氏が言ったら、東宮大夫は素っ気なく、無理と。それが諍いの原因」(宮内庁関係者)
では結びに、あろうことか殿中で酒に呑まれてしまった、酔いどれ大臣と本誌記者との問答をご紹介。
酔: 「まぁ、お酒が入っていましたから、“帰る”と大声で言ったかもしれません。言ったような気がします、はい、大声で。殿中ですよね…。
酔ってるな、という自覚はあったんですが」
本誌:「なぜ、殿中で酔っ払うほど呑んだんですか」
酔: 「自分から“(お酒を)ください”なんて言っていない。ただ注がれるままに…呑んでしまいました」
本誌:「奥様にも注意されたそうで」
酔: 「“もういい加減にしたら”と言われたかもしれません。うん、言われた。女房には怒られました」
本誌:「反省、ですか」
酔: 「場所が場所だけに…失態をしてしまいました。お酒が悪い。本当にお酒が悪い。女房をはじめ、迷惑をかけちゃう。お酒は控えようと
思います」
…と、さすがに反省しきりで神妙なご様子。
酒も不景気も止められぬ財務兼金融相による、殿中の一席、お粗末でした。
ソース(週刊新潮 12/4号 47-48P)