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★いつ解散しても…麻生さん総選挙はイバラの道
訪米中の麻生太郎首相は14日午後(日本時間15日未明)、ワシントン市内の
ホテルで同行記者団と懇談し、衆院の解散時期について、来年度予算成立を最優先し、
来春以降に先送りする意向を示した。景気対策を最優先にするという考えからだが、
伝家の宝刀を効果的に抜くタイミングは徐々に限られつつある。
来秋の任期満了という追い込まれた形の総選挙となれば、「自民党大敗」と指摘する声も出ている。
米国での緊急首脳会合(金融サミット)開幕を前に、麻生首相は衆院解散時期について
「予算は年度内にきちんと(成立させ)スタートさせるというのは大事な1つだと思いますね」と述べ、
来春以降に解散を先送りする考えを示唆した。
細川、羽田内閣時代の1994年に予算成立が6月にずれ込んだことに触れ
「景気を決定的に悪くした」と強調。ただ、「この日と決めていても持たない時もあるし、
最初から話がぶつかってどうにもならない時もある」と述べ、国会情勢によっては
解散時期が早まる可能性を指摘。「あらかじめ(来年)4月と決めておくわけではない。
来年1月の施政方針演説で表明して冒頭解散もある。何が起こるか分からない世界だ」と語った。
これに対し、早期解散を望む民主党の小沢一郎代表は高知市で
「結局は全部、首相の地位を続けるためだけの自分勝手な理論。
景気対策が必要なら、なぜ今国会に(2次補正予算案を)出さないのか。
(首相就任後は)全く意味がない空白の2カ月になってしまいそうだ」と厳しく反発した。
来春以降で最短とみられるのは「話し合い解散」のケース。
来年1月開会の通常国会で、民主党など野党に第2次補正予算案と来年度予算案の
審議に協力してもらう代わりに、成立後すみやかに解散するというもの。
しかし、「“話し合い解散”が成立するのは民主党が与党を追い込めると判断している場合」
(自民党関係者)とみられ、麻生首相にとっては分の悪い解散になりそうだ。
野党の徹底抗戦を受けての解散は「政局より景気対策と言って臨時国会で
解散を先送りしたこととの整合性が取れないと批判される」(官邸関係者)恐れもある。
7月の都議選ダブル選挙は公明党の強い反発を招く。
残されるのが8~9月にかけての任期満了選挙。これについては中曽根康弘元首相が15日、
都内の講演で「任期満了が近づけば政府の活力がなくなる」と話すほどの“最悪のケース”だ。
9月は自民党総裁も任期満了。
「景気対策も効果がなく内閣支持率も下がり続ければ、党内から“総裁選を前倒しして、
ポスト麻生で任期満了選挙を”との声が出る。兆しは既にある」(関係者)との観測もあり、
首相にとってはどう転ぼうと「いばらの道」と言えそうだ。
スポニチ URLリンク(www.sponichi.co.jp)
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