08/11/08 07:32:32
★非正社員が4割弱に、派遣労働者が急増 厚労省の就業調査
厚生労働省が7日発表した就業形態についての実態調査によると、
労働者に占める非正社員の割合は37.8%となり、前回調査(2003年)から3.2ポイント上昇した。
企業が柔軟な雇用を目指した結果だが、働く意欲を高めるための賃金制度見直しなど課題も多い。
非正社員とは契約社員や派遣労働者、パートタイム労働者など正社員以外の労働者を指す。
03年との比較では、派遣労働者の比率が4.7%と2倍超に増えた。製造業や金融・保険業で活用が目立つ。
非正社員を活用する理由を事業主に複数回答で聞いたところ、
「賃金の節約」が40.8%でトップ。
続いて「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」31.8%、
「即戦力・能力のある人材を確保するため」25.9%の順となった。(07:00)
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.co.jp)
▽関連リンク
●厚労省 平成19年就業形態の多様化に関する総合実態調査結果の概況
URLリンク(www.mhlw.go.jp)
○結果のポイントは以下のとおりです。
・正社員以外の労働者がいる事業所は全体の8割、パートタイム労働者がいる事業所は6割
・正社員以外の労働者の活用理由では「賃金の節約のため」、「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」が多い
・正社員・出向社員以外の労働者で現在の就業形態を選んだ理由は「自分の都合のよい時間に働けるから」、「家計の補助、学費等を得たいから」など
【事業所調査】
1正社員以外の労働者がいる事業所の割合は77.2%であり、就業形態別に最も割合が多いのは、
パートタイム労働者がいる事業所の59.0%となっている。(P6表1-1、P7表1-2、第1図)
2正社員以外の労働者の割合は37.8%で、就業形態別にはパートタイム労働者が22.5%と最も多く、
飲食店,宿泊業、卸売・小売業の産業で割合が高い。(P8表2-1、P9表2-2、第2図)
3正社員以外の労働者の活用理由(複数回答3つまで)としては、「賃金の節約のため」40.8%、
「1日、週の中の仕事の繁閑に対応するため」31.8%、「即戦力・能力のある人材を確保するため」25.9%を挙げる事業所が多い。(P13表5、P14第4-1図)
【個人調査】
1正社員・出向社員以外の労働者で現在の就業形態を選んだ理由(複数回答3つまで)としては、
「自分の都合のよい時間に働けるから」42.0%、「家計の補助、学費等を得たいから」34.8%を挙げる者が多い。(P22表12、P23第7-1図)
2正社員以外の労働者の今後の就業に対する希望としては、「現在の会社で働きたい」が66.7%と多い。
一方、希望する働き方としては、「現在の就業形態を続けたい」が68.8%、「他の就業形態に変わりたい」が30.6%となっている。(P24表13、表14-1)
「他の就業形態に変わりたい」とした労働者のうち、90.9%が「正社員」を希望している。(P25表14-2)
3正社員になりたい理由(複数回答3つまで)としては、「正社員の方が雇用が安定しているから」80.3%、
「より多くの収入を得たいから」74.1%を挙げる者が多い。(P26表15、P27第9-1図)