08/10/31 10:51:59
★「政界一の経済通」とはヘソで茶を沸かすよ
●報道陣に「前場」を「まえば」だって…
27日の東京株式市場は、ついに26年ぶりの最安値に突入してしまった。
午前中は前週末の終値を上回る場面もあったのだが、そんな流れをぶち壊したのが、正午過ぎの麻生発言。
午前の取引が30円のプラスで終えたことを受け、昼のぶら下がり取材で「まえば（前場＝ぜんば）の話ですが」
と言ったのだ。
これに市場関係者は腰を抜かしてしまった。
「この程度の総理では株暴落は止まらない」と売りが急加速し、486円安の7162円まで急降下だった。
「経済通」を自任する麻生首相は、国会審議中でも30分ごとに、秘書官に株価の動きを報告させているという。
26日の秋葉原での演説でも、経済について「麻生太郎が政治家の中で一番使える」と自画自賛していた。
しかし、いくら政界一の経済通を気取っても、この通り、中身はペラペラ。オツムが知れている。
こんな首相だから、新聞記者に小出しで株価対策情報を流し、「麻生首相が市場対策」と書かせても効果なし。
きのう発表した市場安定化策だって市場に無視された。
（1）株の手当てのない空売りの規制（2）銀行の保有株の買い取り再開（3）従業員持ち株会の株式取得の円滑化
―などが柱だが悪評フンプンなのだ。
証券ジャパン調査情報部長の小林治重氏が言う。
「麻生政権が打ち出したのは、取引の裏付けとなる株を確保しない“ネーキッド・ショート・セリング”という
空売りの規制です。外資系証券が得意とする手法で、米政府もこれを禁止しました。
もっとも、日本の証券は相場操縦が疑われるからやらないし、果たして効果があるのか。
今の局面で売りを止めるには、貸し株による空売りも含めてすべて禁止するとか、
ストップ安の制限値幅を今の半分にするとか、考えられる対策はいっぱいあるはずです」
安定化策を発表した昼前というタイミングも素人丸出しだった。
カブドットコム証券マーケットアナリストの山田勉氏は
「市場が開いて、バブル崩壊後の最安値を更新してからようやく内容が示されるようでは、
危機管理ができていない」と切り捨てる。金曜日に市場が閉じてから2日あったのだ。
週末に300ドル超下げたニューヨーク市場の動きも考慮すれば、月曜日の取引開始前に発表するのが当然だろう。
経済オンチの自覚もない自称「オレオレ経済通」が首相でいる限り、株式市場に底入れは来ない。
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