08/09/25 15:31:57
★汚染米を国産偽装、三笠フーズが「美少年酒造」に高値販売
米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)などによる事故米不正転売事件で、同社側が、
事故米を熊本県の酒造会社「美少年酒造」に販売した際、産地を偽って1キロあたりの
単価を5倍につり上げ、農林水産省が告発した約32トン分の転売で約250万円の差益を
得ていたことが、大阪府警などの合同捜査本部の調べでわかった。
美少年酒造に虚偽の産地証明書を発行しており、合同捜査本部は、高値で売りつける
目的だったと判断、一連の不正転売の中でも、最終的に適用を目指す詐欺容疑の
有力な立件対象とみている。
また、同捜査本部は25日中にも三笠フーズの冬木三男社長(73)から参考人聴取する方針。
捜査関係者によると、三笠フーズは昨年8月、商社「双日」(東京)がベトナムから輸入後、
基準値の3倍(0・03ppm)の残留農薬「アセタミプリド」が検出されたうるち米598トンを、
1キロあたり18・9円で購入。今年1~5月、うち32トンを「国産」と偽り、
グループ会社「辰之巳」を通じて美少年酒造にほぼ相場の同98円で売却した。
この取引の際、辰之巳は「貴社に納品しております特定米穀破砕白米は、
国産100%原料を使用しております」とする虚偽の内容の証明書を発行。
問題発覚後に美少年酒造が改めて問い合わせた際にも、「事故米は一切、入っていない」と
ウソを記載した文書をファクスしていた。
この32トンはすべて消費されたが、熊本県が貯蔵タンク内の原酒を鑑定した結果、
国内では稲作に使用されていないはずのアセタミプリドが基準値未満ながら検出。
県からデータ提供を受けた合同捜査本部は、三笠フーズが国産米ではなく、
同農薬が使用されているベトナム産米を納入していたと断定した。
美少年酒造は日本酒約3万本の回収を進めているほか、原酒など約38万本分の出荷を停止。
損害は1億円に上る見込みで、詐欺容疑での告訴を検討している。
讀賣新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)