08/09/24 06:57:45
★三笠フーズ、汚染米を“循環取引”…価格10倍につり上げ
米穀加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)が、工業用「事故米」を食用と偽り
転売していた問題で、同社が事故米を帳簿上、架空会社などを介していったん
買い戻した形にした後、福岡県内の仲介業者に転売していたことが、
関係者の証言でわかった。
コメを“循環”させることで、値を10倍以上につり上げ、
用途も「工業用」から「食用」に偽装していた。
大阪、福岡、熊本の3府県警は詐欺容疑での立件も視野に捜査、
24日に不正競争防止法違反と食品衛生法違反の両容疑で同社本社など二十数か所を一斉捜索する。
元従業員らによると、三笠フーズは今年7月、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」に汚染された
中国産もち米約100トンを食用に転売した際、実際は福岡県の仲介業者にコメを直接、
納入していたにもかかわらず、帳簿上だけ、佐賀県内の米卸業者「マルモ商事」に卸した後、
三笠フーズ非常勤顧問(76)が代表を務める福岡県の架空会社「サン商事」を経て、
三笠フーズがいったん買い戻した形にしていた。
三笠フーズは通常、汚染米を1キロ当たり約9円で仕入れ、同約40円で転売していたが、
コメを“循環”させる架空取引で単価をつり上げ、仲介業者には同約100円で販売、利ざやを得ていた。
元従業員は「7月の売り上げを水増しする必要に迫られ、買い戻す形をとった。
マルモ商事に対する最初の売り上げを九州工場(福岡県筑前町)、
買い戻しを装った後の仲介業者への売り上げを本社に計上した」と証言している。
讀賣新聞 URLリンク(www.yomiuri.co.jp)