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☆アリコ争奪保険再編へ〓高齢者向け魅力 隠れ負債を懸念
米保険大手AIGが売却する方針を示した、アリコなど国内で事業展開する生保3社の争奪戦が始まった。焼死高齢化で伸び悩む国内保険会社にとって事業拡大のチャンスだが、外資系も関心を寄せる。果たしてどこが買いに出るのか。業界大
再編につながりそうだ。(鯨岡仁、安川嘉泰)AIGが、日本で展開する生命保険事業の売却を発表して一夜明けた4日朝。国内大手保険会社の幹部はこう言った。「これだけのものだから、関心がないわけはない。とくにアリコは面白い」今回のAI
Gは、世界全体では売り上げが半分以下となる「解体」とも言える荒療治に乗り出す。エドワード・リディ会長兼最高経営責任者(CEO)が電話会見で「10年前の姿に戻る」と語ったほどだ。日本国内でAIGの存在感は際立っていた。中堅生保
90年代末から相次いで破綻したときには大半が外資に買われたが、うち2社はAIGが手にした。今回は、その2社である「AIGスター生命保険」「AIGエジソン生命保険」の売却だけでなく、最も規模の大きなアリコまで手放さざるをえなくなった。だ
が、買うのか。業界で取りざたされる企業は少なくない。国内勢では、損害保険最大手の東京海上ホールディングスが関心を示しているほか、ほかの保険会社も検討に入る可能性がある。英プルデンシャル、仏アクサ、独アリアンツなどの外資系
保険の動きにも注目があつまる。国内大手損保関係者は「入札に、まずは手を挙げる構えでいかないと」。外資系幹部も「いろいろな研究はしてきた」と機会を伺う。各社が狙うのは、その成長性だ。高齢者向け保険にも強みがあり、国内保険会
社からすれば取り込む利点は大きそうだ。派手な広告を使った通信販売をはじめ代理店や銀行窓口も使う販売網も魅力だ。難しさもある。AIGグループは世界に会社を点在させる複雑な企業形態で、アリコだけ取り出した資産内容がよく分から
ないのだ。「隠れている負債がどれほどあるか疑念が消えない。イモを掘るように、土のなかになにがあるのか根がどこに繋がっているかよく調べないと」と大手生保幹部はいう。生保の場合はさらに買収により価格変動の大きな株式の保有が増えると
財務の評価が下がってしまえことも、ためらわせる理由になっている。