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いくつかの仏典には、臨終の相についてさまざまに説いている。
たとえば、『守護国界主陀羅尼経』巻10阿闍世王受記梵第10には、
「若し人命終せば当に地獄に堕して十五相あるべし。当に餓鬼に生ぜば五種相あるべし」
とあり、地獄15種相、餓鬼8種相、畜生5種相と、それぞれに赴く相を説いている。
地獄に堕す15の相のいくつかを挙げると 自らの夫妻・男女・眷属において悪眼を以って瞻視(せんし、見上げること)す、
その両手を挙げ虚空を捫模(もんぼ、ボの元字は、莫の下に手、探り求めること)す、#
善智識の教えに相い随順せず、悲号啼泣嗚咽(ひごうていきゅうおえつ)して涙を流す、大小便利を覚えず知らず、目を閉じて開かず、常に頭面を覆すなどがある。
また『大智度論』には 「臨終の時、色黒き者は地獄に堕つ」 とあり、
中国天台宗の智顗の『摩訶止観』にも 「黒色は地獄の陰に譬う」 とある。