10/01/21 16:52:23
10年以上前に実際体験した話
親戚の叔父さんが結婚することになった。
子供に花を撒いてもらう演出をしたいという事で、
親戚の中で幼すぎず育ちすぎてない私と同年代の男の子がその役目を任された。
叔父さんといっても、随分と前に上京していたのでほとんど面識はなかったんだけど、
大切な役目を任されたと幼心に理解した私と男の子は、
式の間も騒ぐことなく、ただひたすら緊張していた。
(母曰く、あまりにも大人しいので周りの大人から気味悪がられていたらしい)
花を撒く役目と聞いていたのに、実際任されたのは新婦のベールを持って歩く役目だった。
会場の人や新郎、新婦のご両親から
「絶対に立ち止まるな。一定の速さで歩け」と何度も念を押されていたので
これは難しい仕事なんだと男の子と2人でびくびくしながら出番を迎えた。
2人で新婦に合わせて歩いていたら、
泥酔した大人(それ以降一度も会った事がないので多分新郎や新婦の友人)に
ラリアットされて転ばされるわ、羽交い絞めにされて引き止められるわで
新婦の首がベールに引っ張られてガクガク、まともに歩ける状態じゃなくなった。
私達も今思うと、すぐにベールを離せば良かったんだろうけど
大事な役目だからというのと緊張でベールを握り締めたまま離さなかったので
余計に新婦の首ががっくがく。それを見て大人達大爆笑。
更にエスカレートして新たな酔っ払いも参戦。私と男の子涙目。
なんとか役目を終えたんだけど、頭を揺さぶられすぎた新婦は明らかに具合悪そうだった。
何度も念を押されていたのに失敗してしまったと、男の子と私は声を押し殺して泣いた。
泥酔した酔っ払いたちはその後も
胴上げした新郎を落とす、カラオケで別れの歌を熱唱する
キャンドルサービスで火を吹き消すなど暴走し続けた。
親戚の集まりなんかで叔父さん夫婦に会うたびにこの日の事が鮮明に思い出される
大切な日に首がくがくにしてごめんなさい。