09/12/26 15:47:47
しかし当日、受付をしていた私や新郎友人の前に突然現れた木刀を持った元彼Aと友人らしきDQN数人。
「オラア!Rを出せやあ!」等と大声で怒鳴り散らし受付の机を木刀で叩いたり
飾ってある花を床にぶちまけたりし、式場のスタッフもオロオロとしているばかり。
その時、DQNの一人が派手に吹っ飛んで床に叩きつけられて伸びてしまった。
色めくDQN共の前にズイ、と現れたのは、到着したばかりのN先輩。
「テメエ、Nじゃねえか!?邪魔すんな!」と罵声を上げた元彼Aは次の瞬間、
N先輩の右ストレートで鼻血を噴出しながらぶっ倒れて失神。
怯むDQN達にN先輩が「俺の大切なRのハレの日に何してやがる……?」
とドスの利いた低音声で言いながらギロリと睨みつけるとDQN連はその迫力に押し黙って後退り。
その時、ようやく式場スタッフが呼んだらしい警察がおっとり刀で到着。
N先輩は私に「Rによろしく伝えといて」と言い、ご祝儀を置いて警察の事情聴取に同行しようとしたので
思わず「せめて披露宴に出てからにしたらどうですか」と私が言うと
「ん……まあ、見てると結構辛いから」と寂しげに微笑んで、スタスタと大きな背中を見せつつ去ってしまった。
その時、私は浮いた話一つ無く硬派だと思ってたN先輩がずっとRの事を想っていたのに気付いた。
結局、N先輩は披露宴にも二次会にも姿を見せなくてRは悲しんだんだけど、私にはRが凄く羨ましく思えたな。
お互いに想いながらも結ばれる事の無かった二人の事を考えると、これも不幸な結婚式だったかなと思い出してしまったっす(笑)
ずっとROMってきたけど、年末にRの家にお邪魔するための準備してたらふと書きたくなってしまったおばさんでした。