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■はんだボールは品質低下の証か
今回の分解では、ソニー製品の品質低下を暗示する事実も見つかった。
協力してくれた技術者が一様に 信じられない と口にしたのがはんだボールの存在である。
HDMIコネクタやCMOSセンサの端子周辺に散見された。
はんだボールの存在は製品不良に直結する問題で、通常機器メーカは厳しく検査する。
機器の使用中に何らかの拍子にはんだボールが基盤から外れ、配線間の短絡を
引き起こす恐れがあるからだ。
検査工程ではんだボールの存在が確認されれば、出荷は通常認められないという。
何人かの技術者は「はんだボールの存在そのものが信じられない。
ソニーの品質保証はどうなっているのだろうか」 ... といった感想を口々に漏らした。
折りしもソニー製Liイオン2次電池の大規模リコール問題や、家庭用ゲーム機「PS3」
の一部地域における発売延期および販売数量削減などが話題になっている。
製品化を急ぐあまり品質面がおろそかになっているのだとしたら、そのツケはいずれ
自社にはね返ってくる。
(日経エレクトロニクス 2007/11/26)