10/06/11 19:24:29 N69nCNFd
>>691
想像だけど、
「乱暴に扱われなかった煙管」が多く後年に残ったので、
「乱暴に扱わないのがデフォルト」という意識が伝わった/培われたけど、
実際には大多数の普通の煙管は、日常品・実用品として割と乱暴に扱われた。
竹羅宇製の「脆い」煙管は、今より羅宇屋も多く羅宇は消耗品として頻繁に交換されたので、
破損はあまり重視されなかった。
一体の煙管は頑丈なので、傷を恐れるような丁寧な使い方はされなかった。
煙草盆側も、雁首を打ち付けられて傷が付かないほど頑丈……なのではなく、
むしろ煙草盆=木製で柔らかかった。
資産的価値があって後年に継承されたような銀製の煙管などは、どちらかというと金持ちの贅沢品
だったので、傷を付けない、丁寧に扱う、或いは「滅多に使わない」というものだったが、
日常品としての煙管は、乱暴に扱われるのが常だった。
日常的に煙管を使っていると、【最小の力加減】で灰を落とせるようになるので、
実は叩いて落としているときもさほど力は入っていない。雁首を傷めてしまうのは、灰落としに慣れていない、
日常的には使っていないから。
竹羅宇の交換が困難になった現代だからこそ、「煙管を長持ちさせる」という必要から、
丁寧な扱いが求められるようになったけど、竹羅宇の交換が日常の中にあった時代には、
そこまで神経質になる必要もなかった。
といったところか。