07/11/30 13:15:38
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今回、頭がくらくらしたのはクライマックスとなる茶川龍之介(吉岡秀隆)
の芥川賞待機宴会のシーンで、まあ待機宴会ってああいうもんじゃないよ
とかそういう突っ込みはメッタ斬りの人々にまかせるとしても、そこで
待っていた人々が次々に本を取り出して
「すごくいい話なんだ!」
「オレは三回読んで、三回泣いた!」
「すんごく心がじんとすますたわあ」
とか口々に言うシーン、どいつもこいつも「素晴らしい」とか「泣けた」
とか抽象的な誉め言葉を言うだけで具体的にどんな話しなのか
ちっともわからない。
どうしようもねえな。
だいたい文学は「泣ける映画」じゃねえだろ……と思っていたが違う!
この山崎なんとかは描写すべきじゃないところまで
すべてセリフで説明しないと気が済まない脳が麻痺した人なのだった!
というのはそこでカットバックして
その本を開く車中の小雪のシーンになって、
小雪がページを開いて読み出すとタイトルは『踊り子』という。
おいおいと思う間もなく吉岡くんの朗読がかぶさって
「……逢いたい、ただひたすらきみに逢いたい……」
おめーそれただのエッセイだろ!
それが芥川賞候補作かよふざけんなこら。
そんなもん文藝賞の一次選考も通らねえよ!
だいたい茶川龍之介ってペンネーム使ってる時点で
芥川賞候補にはならないよ!