06/08/29 17:29:47
ニュース速報+よりコピペ
・1960年に科学技術庁(当時)が予測した21世紀初頭の技術135項目のうち、実現したのは
携帯電話や高周波調理器(電子レンジ)、人工授精・精子の永久保存など54項目と4割に
とどまることが、文部科学省系のシンクタンク、未来工学研究所などのまとめでわかり、
28日、判定結果を公表した。
技術予測は当時の中曽根康弘・科技庁長官の提案で原子力、医学、宇宙など各分野の
第一人者を集めて実施。『21世紀への階段』のタイトルで出版した。
実現しなかったのは、月への拠点となる「地球空港」の洋上設置や、主婦がテープレコーダーに
吹き込むとその家事をこなす電子お手伝いさんなど。
特に振るわなかったのが原子力関係で、7種類のうち実現はゼロ。増殖炉など4種類の
「一部実現」にとどまった。
一方、5か月程度で子どもを産み、後は人工子宮に任せるといったアイデアや、老化防止の
ための人工冬眠など、現在の倫理観では受け入れにくい技術も当時は考えられていたが、
すべて実現しなかった。
モノレールが都市の輸送手段の主流となり地下鉄は消滅、「21世紀には地下鉄通りの
名前だけが残る」との予測も大はずれだった。
会見した大沢弘之・元科学技術事務次官(81)は、「高度成長期には国民生活の豊かさを
支える科学技術に夢があり、とっぴな考えもあった。原子力時代も始まったばかりで希望に
満ちていたが、反対運動などもあり、思ったほど伸びなかった。」と分析している。
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