10/03/27 14:02:30 faFhPXNC
実はフロイス、異教徒は大っキライだったケド、意外にも日本建築や仏教美術に関し
ては素直に褒めている。
「欧州の建築物の方があらゆる面で数倍も優れている」
「こんな僻地で、他の国も知らず、戦争ばっかりしてる連中だからこの程度で満足し
てるのも仕方ないんだけどねwww」
などといつもの罵詈雑言を振りまきながらも、
「清潔さと整然とした様は素晴らしい」
「寺院だけでなく、住居や貴族の邸宅や庭園までもがそう(清潔で整然としている)
なのだ」
と、フロイス補正をかけて読んでみれば、手放しの絶賛と言っても良い評価だ。
仏像に関しても
「(三十三間堂に収められている仏像の中で)一番巧妙で、奇抜で、素晴らしい像は
乞食の像(婆藪仙人像)である。この像は男の貧苦を真に迫って表現しており、本当
に一見の価値がある」
「これらの像はどれも極上等の金箔が厚く施されていて、その顔は美しく、均整が取
れている。この驚異に眼を見張らせる素晴らしい像が多数並んでいる様を見渡すと、
全く荘厳な印象を受ける」
……おいおい、どうした、何か悪いモノでも喰ったか?
それとも霜台さんちに行った時、うっかり茶でもご馳走になってしまったのか?
そう聞いてみたくなるほどの褒めっぷりだ。
仏像=燃やすモノ、という視点以外からでも見ることが出来たんだねぇ、フロイス。
まぁ、カトリックは偶像崇拝してるし、将来は京都か奈良の仏師にマリア像を彫らそ
う、なんてコトを考えていたんだろうか。
何はともあれフロイスの口から
「素晴らしい出来の仏像」
「仏像を見てると荘厳な印象を受ける」
などという言葉が聴ける日が来るとは思わなんだ。
かなり意外なフロイスの一面が見れた良い話(?)