戦国ちょっといい話19at SENGOKU
戦国ちょっといい話19 - 暇つぶし2ch588:人間七七四年
10/04/27 04:34:24 wOoiajHM
大道寺の旗指物

関東管領上杉憲政の家臣に本間近江守という者がいた。彼は長野業政の命をうけ、
スパイとして北条家に仕えた。
数年後、首尾よく北条家の軍事、行政の内部情報を入手すると、無事帰還した。
そして主君上杉憲政に北条の内情を報告し、攻め込むよう再三献策するが、さすがは戦国を代表する暗君
だけあってか、かえって五月蝿く思われ遠ざけられる結果となる。

天文15年、上杉、北条の明暗を分ける河越の夜戦が勃発
北条の夜襲により、上杉方の将兵が大混乱に陥り、逃げ惑い、あるいは討ち取られたりする中
本間近江守はここを死に場所と思い一歩も引かず、奮戦。北条家に潜入した際に友人となった
大道寺駿河守直宗と槍を交えた。槍では勝負がつかず組み打ちとなるが、とうとう近江守は力尽き
首を取られそうになる。その間際
「友人であるおまえに討ちとられるのは何かの縁であろう、死んでも悔いはない。ただ我が家の旗指物は
先祖より伝わる大事なものなので、これからも伝えて欲しい」
と言い残し首を斬らせた。

これ以後、大道寺家では本間近江守の旗指物を使うようになったという。
有名な大道寺家「九つ提灯」の旗指物の由来である


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch